政府が法人減税の財源探しに躍起

アゴラ編集部

政府と財務省は、法人税を下げる代わりの財源探しに躍起です。携帯電話税とかパチンコ税とかいろいろ出てきている。携帯電話に課税するのは、いったいどこに根拠があるのか大いに疑問だし、パチンコ税にいたってはカジノ法案がらみで政府関係者や警察などとパチンコ業界との裏取引も取り沙汰される始末です。


企業への税負担を減らせば、業績が上がり景気も良くなる、という話なんだろうが、ネット上では「いっそ有頭税でも導入しろよ」と揶揄されています。このままだと息をするだけで課税されそうな勢い。また、この辺の報道が産経グループ方面から出ては消えているのは、政府関係と特定メディアとの間に何かリーク「密約」みたいなものでもあるのか、と疑う人さえいます。

法人税の優遇措置見直しも検討されているんだが、税の公平性からみると法人税だけなぜ減税されるのか首を傾げざるを得ません。すでに復興特別法人税が前倒しで終了しているのに、天引きの復興特別所得税や住民税、消費税増税で苦しんでいる庶民としては納得しかねる話です。いわゆる「アベノミクス」も失速状態で、株価もいつ下がるかわからない中、苦肉の策、というわけでしょう。

しかしいったい、法人税を下げて企業の業績が上がれば税収も上がる、というような都合のいい話になるんでしょうか。中小には青色申告で赤字決算を続ける企業がほとんどで、法人税を払っていないケースも多い。中小の軽減税率に見直しをかけても効果のほどは未知数という声がしきりなんだが、赤字の中小企業にも課税することになれば反発は必至です。

一方、パチンコ税についてはパチンコ業界が納得ずくなら抵抗なく導入できるかもしれません。本音で言えばパチンコは「ギャンブル」なのに、おかしな利権が生じて建前上あいまいなまま存在していきた。韓国のようにパチンコをなくせないなら合法化して税をかけるのも仕方ない、という意見はあるでしょう。また、庶民を納得させるには、過大と言われる大企業の優遇措置に手をつけるのか否かも重要かもしれません。いずれにせよ、安倍総理が主導して法人税減税をブチ上げたわけで、自民党内にも異論があり、落としどころが難しい政策課題になりそうです。

真実を探すブログ
【増税】自民党がパチンコ税を検討!パチンコ合法化とセットで!カジノ法案も視野に?1%で財源2000億円試算 new!!


iologists find ‘missing link’ in the production of protein factories in cells
PHYS.ORG
生物の授業に出てきたリボソーム(Ribosome)について書いている記事です。リボソームは、遺伝子のmRNAの情報からタンパク質を作るような情報へ翻訳する器官、とされているんだが、アミノ酸という部品を組み合わせて有意のタンパク質を作る重要な作業を細胞内で行っています。ただ、リボソーム自体も主に約80種類のタンパク質でできているため、リボソームはどうやって自分のタンパク質を作るのか、わからなかったわけです。この記事によると、米国UCサンディエゴ校の研究者らにより、その「ミッシングリンク」がわかった、と書いている。大発見だそうです。

水と空気だけで走るEV、2017年に実用化!?
clicccar
日産の株主総会で「EVばかりやってないで燃料電池車も開発しろ」という声が出たらしんだが、燃料電池車のネックはEVと同じくインフラ整備です。FCVでは水素スタンドが必要になる、というわけ。しかし、この記事では「水と空気だけ」で走る車ができるかも、と書いている。電池モジュールに水を補充すれば電気が発生するらしい。トヨタ&BMWチームとイスラエルとカナダのチームが競合している。これは後者のほうを紹介したBloombergの動画です。

Cheney: I Didn’t ‘Intend Any Disrespect’ When I Suggested Obama Was ‘Guilty Of Treason’
CROOKS AND LIARS
米国のブッシュ前政権の副大統領だったディック・チェイニー氏が、このところ盛んにメディアに出てオバマ大統領批判を繰り返しているようです。この人物については、イラク戦争と自身が経営参画していたハリバートン社との関係が疑われたりしているんだが、米国の副大統領ともなれば、いろいろと毀誉褒貶あるのは仕方ないところでしょう。彼はオバマ大統領を「反逆者」だと罵ったらしいんだが、共和党にしても再び戦場へ米国の兵士を送るという判断にはならないと思います。ただ、これまで沈黙を守ってきたチェイニー氏が、いったいどんな腹づもりで策動を始めたのか、ちょっと興味深いところではあります。

Global warming data FAKED by government to fit climate change fictions
Natural News
いわゆる「地球温暖化」の問題については、示されたデータの真偽についての疑いが浮かんでは消えています。しかし、世界中で異常な気候変動が起きているのは確かでしょう。この原因についてもCO2が犯人なのか、といえば、CO2排出を含む我々人類の生産活動そのものが真犯人ということはわかってきています。この記事でも温暖化のデータが偽造されたのでは、と書いているんだが、いずれにせよ地球が少しずつおかしくなっているのは確かです。


アゴラ編集部:石田 雅彦