土用の丑の日にウナギ資源を考える

2014年07月30日 02:48

ワシントン条約規制の前段である国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定されたニホンウナギなんだが、土用の丑の日は7月29日でした。昨日はみなさん、ウナギの蒲焼きに舌鼓を打ったんじゃないでしょうか。

ただ、鰻屋の中には土用の丑の日を「ウナギ供養の日」にして休みにする店もあるので要注意です。当方、名古屋のヒツマブシを食べに、わざわざ丑の日に名古屋に仕事を入れて行ったら目当ての店が休みだった、という体験の持ち主です。
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しかし、資源が枯渇し、ますます高価な食べ物になりつつあるのもウナギです。今年はシラスウナギが「豊漁」などと報じられているんだが、あれは真っ赤な嘘で最も取れていた1950年代の10~20分の一程度まで漁獲量が落ち込んでいます。

マスメディアがどうしてあんなに「豊漁」と煽るのか、首を傾げるばかりなんだが、ここまで数が少なくなったのは、環境の悪化と同時にやはり資源管理を無視した「乱獲」が主な原因と言われています。ウナギの生息域は、淡水汽水域からマリアナ海溝にいたる壮大なもので、ウナギ漁の歴史はシラスウナギという子ウナギを沿岸部で一網打尽にして養殖業者へ売ってきた歴史です。

せっかく大きくなって故郷へ帰ってきても、そこで捕らえられ、日本内陸の淡水域や沿岸で成魚になれなければ、次第に資源が枯渇していくのは当然でしょう。行政も手をこまねいていて、ウナギが絶滅危惧種に指定されるまで何もしなかったし、漁業関係者らも資源の自主管理さえできなかった。

ここまで数が減ると自然増に期待するのも難しく、さらに国際的に絶滅が危惧される生物に指定されてしまったため、従来通りにシラスウナギを「乱獲」し続けるわけにもいきません。親ウナギから卵を採取しての完全養殖も、コストの壁をなかなか乗り越えられないようです。

ただ、その道のりも少しずつ開拓されてはいるようで、独立行政法人、水産総合研究センターウナギ統合プロジェクトチームでは、人工孵化させたニホンウナギの仔魚の大量飼育に成功しています。ウナギ仔魚(レプトセファルス幼生)をシラスウナギまで育て、大量のシラスウナギを養殖することができれば、その後の養殖業者はたくさんあるので、ウナギの完全養殖も採算ベースにのるでしょう。

マックンの気まま日記
ウナギの完全養殖は研究段階では成功しているが企業との提携がカギ!


世界最大級の航空ショーでHondaJet量産1号機を初披
HONDA
今の季節、天気がいいせいか、世界中で航空ショーが開かれています。米国ウィスコンシン州で開催されている航空ショーで7月28日、HONDAの「Honda Jet」量産1号機がお披露目されたらしい。「Japan Times」によると、南米や中国の市場に期待しているらしい。この航空ショーに来た男性航空ファンの一人は、ホンダの高い信頼性がこの分野でも受け入れられるのではないか、と語っていたようです。
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量産1号機のデモフライトの様子。提供:HONDA

How is this painting ‘pornographic’ and ‘disgusting’?
the guardian
7月、英国ロンドンの「MALL GALLERIES」から一枚の肖像画が撤去されました。どんな絵かというと、リンク先に大きな画像があります。肩から胸元にかけて刺青を入れ、パイプを口にくわえた女性の立ち姿。短いベストとずり下げられたズボン。下腹部には陰毛が見える。たいして扇情的な絵でもないんだが、なぜか美術館はそれを外してしまったらしい。これがネット上などで、ちょっとした問題になっている、という記事です。

Baboons groom early in the day to get benefits later
PHYS.ORG
南アフリカ、ナミビアの「チャクマヒヒ(chacma baboon)」の生態研究について書いている記事です。サバンナ気候に住むこのヒヒは社会的な動物で、個体間相互の関係性が重要。短期的にグルーミング(毛づくろい)する関係を構築するんだが、この動機はギブアンドテイクです。エサ、育児、交尾などと取り引きするために、グルーミングし合う。ちなみに、この「チャクマヒヒ」には、19世紀の南アフリカで鉄道の信号手を勤めた「ジャック」という有名な個体がいたそうです。
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グルーミングし合う二頭の「チャクマヒヒ」。Credit: Claudia Sick/Zoological Society of London

NSA元長官が諜報活動の正当性を主張 「フリーダムはフリーじゃない」
TechTarget Japan
インターネットが軍事技術なのはよく知られている事実です。この地球規模の広大なインフラは、いつの間にか我々の生活にとって欠かせないものになっている。しかし、この技術を開発し、提供してきた側からすれば、誰に断って使ってる、ということになりかねません。今さらそんなことを言われても困るんだが、規制したい側からすれば、盗聴されるくらいコストだろう、とでも言いたげな論理なのかもしれません。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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