女性部下活用のポイントはやはりコミュニケーション

2014年09月10日 08:09

安部内閣の組閣も終了し今回は史上最多となる5名の女性閣僚が誕生しました。アベノミクス・第三の矢「成長戦略」では女性活躍推進が掲げられ、新聞やテレビなどのニュースでもたびたび話題になっています。この話題に呼応するように、女性活用を本格的に考えている企業も多いのではないでしょうか。

今回は、女性活躍を推進する研修等を手がけ、ビジネスコンサルタントとしてもご活躍の、株式会社Woomax社長の竹之内幸子氏(以下、竹之内氏)に女性活用のポイントについて話を聞きました。


●働きやすい職場つくりは上司の役目

–女性部下の活用は、どの会社でも喫緊の課題ですね。

竹之内 女性が働き続けることができるように、社内の制度を整えることも大切ですが、女性がその特性を生かし、組織で活躍するようになる、つまり、組織の女性活用・女性活躍推進が成功するかどうかは、実は女性の直属の上司にかかっていると考えています。

–女性活躍のため、上司に必要な能力とは、どのようなものが挙げられますか?

竹之内 まずは、女性部下との信頼関係を築くことが大切です。そのために上司は、組織で女性活躍を推進する意義、個々の特性や能力、成長を考えながら伸ばしていくプロセスを理解している必要があります。

–信頼関係を築くまでが大変そうですが、女性社員に嫌がられるタイプは、どのようなタイプでしょうか?

竹之内 まず「体育会系上司」は嫌がられる傾向にあります。特に、精神論や根性論が大好きで、上下関係を重視する体育会系上司は要注意です。評価の基準が「気合」「根性」ですから、残業することが仕事への熱意を示すバロメーターと捉えています。感情を重視する女性部下でも、体育会系上司の発言の根拠のなさには共感ポイントが見いだせないことが多いと思います。

また、部下をまるで将棋の駒のように扱い、意のままに操ろうとする上司。「部下は上司の言うことを聞いて当然」と考えていますから、部下の仕事に対して感謝の気持ちもありません。駒扱いされた女性部下は、そっぽを向きます。

ほかには、やたらと「~しなければならない」「~すべきである」という言葉を使い仕事を課す上司も要注意です。「~しなければならない」という言葉には、「崇高な使命を帯びている」と思わせる効果があるので、責任感の強い上司は好んで使うきらいがあります。しかし、女性部下は、「したくないことを無理に押し付けないで欲しい」と思っているものです。

言うことがコロコロ変わったり、真面目に相談しているのに上の空で聞いていたり、必死に仕事をしていても、何もせずにふんぞり返っている上司。仕事や部下に対して誠実さが欠けている上司を信頼することはできません。何よりも問題なのは、コミュニケーションの断絶です。どのタイプの上司も、自分の意見を押し付けるばかりで、部下とコミュニケーションが取れていません。

–このような上司が組織にいると、色々と影響がありそうですね。

竹之内 女性はお喋りが好きなので、女性部下に「ウンザリする」上司と思われてしまうと、その評価は一気にチーム、部署、そして社内全体に広まる可能性があります。縦のつながりよりも横のつながりを重視する女性は、独自の情報ネットワークを構築していて、悪い噂ほど、あっという間に広まってしまいます。こうなってしまうと、本人との信頼関係回復はもちろん、周囲にも誤解を解く必要が出てしまい回復には大変な労力がかかります。

●読者への示唆

女性部下に「ウンザリ」と思われたり「最悪上司」の烙印を押されてしまった場合、その後に懐柔しようとして耳障りのよい言葉を並べても、のれんに腕押しとなってしまいます。ここに出てきたタイプの上司を反面教師とし、女性部下と上手にコミュニケーションを取っていきたいものです。

尾藤克之
経営コンサルタント

【参考記事】
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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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