「自分で稼ぐ」と「お金に稼いでもらう」の共通点 --- 内藤 忍

アゴラ

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丸の内朝大学のフィールドワークから昨晩戻りました。2日目も3か所にお邪魔して、震災について、企業経営についてリーダーの方からお話を伺いました。

2日目の昼食は、毎回ランチをご馳走になっている気仙沼斉吉商店さん。海鮮丼の、カツオとサンマのお刺身と新鮮ないくらがたまりません。毎回、暖かいおもてなしで、お腹も心も大満足です。今回は、フカヒレ製品で有名な石渡商店の石渡久師常務にもご講演頂きました。


復興から立ち上がった経営者の方のお話を伺っていると、そこには共通するキーワードがあります。それは「ポジティブ」「スピード」そして「差別化」です。

壊滅的な被害を被って、精神的に折れそうになった時に、心を支えるのはポジティブな気持ちです。何の根拠もないけれど、やってやるという気持ちがリーダーとして周囲の人たちを巻き込み、復興へのムーブメントを作り出していったことがわかります。人間は機械ではありませんから、心の持ちようによって、その人が出せるエネルギーが変わってくるのです。

そして、実際の経営においては「スピード」と「差別化」が重要になってきます。他の会社より早く動くことによって、多くの人の協力が得られ、経営にリズムを持たせることができる。極限状態においては、ある程度割り切って、正確性よりもスピードを重視することが良い結果をもたらすのです。

また、製品の差別化を徹底することで、価格競争に巻き込まれることなく、安定した販路を確保できます。他には作れない品質や味わい、そしてストーリーのある商品には、根強いファンがいて、待っていてくれます。

この「スピード」と「差別化」は、企業経営だけではなく、ビジネスパーソンの仕事術や資産運用にも共通することだと思います。

会社の中で仕事をする時も、求められる納期より早くやること、そして100%を求められたら120%の価値提供をすることで差別化ができ、評価につながっていくのです。

資産運用に関しても同じです。人が気が付いて投資をはじめる前に、投資しないと結果にはつながりません。マネをして後追いするのではなく、情報収集によって半歩先を行くことが求められます。また、投資の手法もマネー誌に紹介されているような人と同じやり方では、凡庸な結果にしかつながりません。差別化された自分の手法を確立する必要があります。

9月20日から開講する「海外資産運用実践会」では、他の資産運用セミナーでは提供できない、人の半歩先をいく、金融資産と実物資産のハイブリッド資産運用という「差別化された方法」をマスターしていただきます。

「自分で稼ぐ」と「お金に稼いでもらう」という車の両輪を上手に回せる人が、経済的自由を手に入れ、人生の選択肢を増やすことができる。お金が全てではありませんが、お金が無いとできないことがあるのも、また事実です。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年9月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。