米国の国歌200周年と星条旗

アゴラ編集部

9月14日は、米国の国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」ができて200年、ということで、大リーグなどでもセレモニーが行われたようです。この歌詞は、1814年に詩人で弁護士のフランシス・スコット・キーによって書かれたもので、英国からの独立戦争で米国側だったキーが英軍に抑留され、その際に英軍の攻撃に耐える自軍の砦の上にはためく星条旗を眺めたことで歌詞の着想を得たらしい。

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キーがマクヘンリー砦の上に見た15星時代の星条旗。

ただ、この「星条旗」が正式に米国の国歌になったのは1931年、ハーバート・フーヴァー大統領のときで、よく間違えられる「星条旗よ永遠なれ」はまったく別の曲です。また、歌詞が作られた1814年当時の星条旗は、まだ星やシマシマが15個(現在は星は50、シマシマは赤が7本、白が6本)。この15州は、独立13州にケンタッキーとバーモントが加わったものです。ちなみに、51州目が加わった際の星条旗も考案済みとのことです。

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星が51個ある星条旗案。

‘The Star-Spangled Banner’ celebrates 200 years
NavyTimes


U.S. government purchase of 160,000 Ebola hazmat suits is proof of expected viral outbreak across North America
Natural News
米国国務省が16万着のエボラ出血熱用のボディスーツを購入した、という記事です。現在、西アフリカなどの流行地では千人規模の医師団がエボラ出血熱の広がりを抑えこもうと活動を続けているんだが、こんなに大量のボディスーツが現地で必要になるとは考えにくい。つまり、北米でエボラ出血熱がパンデミックを引き起こす危険性があると政府が判断したのでは、という推測が流れています。またぞろ何やら「陰謀論」めいた話になりそうな予感がするんだが、映画『アウトブレイク』のように一都市を丸ごと「蒸発」させてしまうようなことが起きないとも限りません。

Al Qaeda in the Indian Subcontinent claims 2 attacks in Pakistan
THE LONG WAR JOURNAL
インドのアルカイダ(AQIS)が、パキスタンにおける二つのテロについて犯行声明を出した、という記事です。9月2日にパキスタンの高級将校を殺害した事件など。また、米国海軍の艦船へミサイル攻撃をする計画がTweetされたらしい。この米国への攻撃はパキスタン治安部隊によって阻止されたそうです。
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1971年にインドとパキスタンの間に起きた第三次印パ戦争で、パキスタンが同士討ちで大破させたフリゲート艦の図解を下に入れたAQISスポークスマンのTweet。

Playboy Magazine Names UPenn Top Party School In The Country
BUSINESS INSIDER
米国で「あそこはパーティ大学だ」と言われるのは、日本で「バカ大学」というような意味です。遊んでばかりいるバカ学生がいる大学、という感じ。西海岸の文系私大に多いんだが、この記事では『PLAYBOY』誌が選んだ全米のバカ大学トップ10を紹介しています。栄誉あるトップは、ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania、略称UPenn)。動画を見ると何やら楽しそうです。しかし、これでも一応アイビーリーグの一つなんだよな。

Ebola: a call to action
nature medicine
エボラ出血熱が広がり続けています。ワクチンの開発が遅々として進まないのは「金にならない」からとも言われているんだが、今回のエボラ出血熱を抑えることができないと、今後、人類の存亡を脅かすような伝染性の病気が発生した場合の対処にも影響する。この記事では、エボラ出血熱の流行から学び、これを抑え込むことをパンデミックに対する人類の未来へ向かう一歩としよう、と呼びかけています。


アゴラ編集部:石田 雅彦