ブラック企業を取り巻く環境に違和感有り!?

2014年09月24日 02:34

先日、ブラック企業大賞2014の大賞が発表されました。ヤマダ電機、たかの友梨ビューティクリニック、ゼンショーホールディングス(すき家)とそうそうたる企業の名前があがります。

今回は、不動産コンサルタント、ブラック企業アドバイザーという2つの顔を持つ楯岡悟朗氏(以下、楯岡氏)に、ブラック企業を取り巻く諸問題についてお聞きしてみました。


●ブラック企業大賞で感じる違和感

—ブラック企業大賞2014も発表になりましたが何かご感想はありますか?

楯岡 勝手にノミネートされ大賞を受けてしまう企業については、若干の憐憫の情も芽生えますが、なぜ選ばれたのかというと、たいていの会社では長時間労働やキャリアに応じない人事で命を落としているのがその理由になっています。

私自身、長時間労働、少ない休日、過剰なノルマ圧力、上司からのパワハラとブラック企業と呼ばれてもよい劣悪な環境で働いてきましたが、体に異変を感じたらすぐに辞めようと思っていました。体を壊してまで続ける価値ある仕事はありませんから、働いている方はもっと柔軟に考えて良いのではないかと思います。

—体を壊してまでガマンしてはいけないということですね。

楯岡 いまはブラック企業という言葉自体が一人歩きしてしまい、少しでも自分の意に沿わない要素があるだけで、必要以上にあげつらいブラック企業認定してしまう人、メディアが多いように思います。そこは違和感を感じます。

インターネット調査会社のアイリサーチによれば「自社をブラック企業だと思ったことがある」人の割合は56.5%にも及びますが、そうした人たちにとってブラック企業ではない会社というのはどういうものなのでしょうか。やりがいのある仕事、高収入、9時~17時の勤務時間、残業はなし、あっても残業代は必ず支給され、有給休暇はしっかりと消化できる・・・こうしたすべてがそろった環境を提供できる会社なんて、今の世の中、そうないと思います。

—安易にブラック企業認定をしてはいけないということでしょうか?

楯岡 カラダに異変を感じながらも、社内で言うことが出来ず、責任感に押しつぶされて命を落としてしまった。そうした環境を改めない姿勢、是正してこなかった企業こそが「ブラック企業と呼ぶにふさわしい会社」だと思います。

自分のいる会社がブラック企業かそうでないかは人によって見解が異なりますし、辞めようかどうしようか迷っている人も多いと思います。ですが、まずは自分の体と心の声に耳を澄ませてみて欲しい。一つだけ間違いのないことは、「体に異変を感じたらすぐ辞めること」です。職を失うことなど、命を失うことに比べたら小さなことですから。命があればいくらでやり直せますし、仲間を集って会社と戦うこともできます。私の「ここで辞めたらただの負け犬!」(KADOKAWA/中経出版)では、経験を基にしたブラック企業での生き残り方法を綴っています。よろしければ参考にしてみてください。

—ありがとうございました。

ブラック企業に入社してしまったことを憂えていても何も変わりません。まずは自らが置かれている環境を理解することが大切かも知れません。

尾藤克之
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【参考記事】
●「24時間テレビ」でギャラをもらうことの是非について
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記事内で紹介した楯岡さんの著書。

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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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