風水とは「華僑の教え」である!?

2014年10月01日 06:00

すっかり私たちの生活にも馴染んできた風水。ところが、本場の中国や台湾では考えられないような、間違った風水が日本では広まっていると、台湾で実業家として活躍している龍羽ワタナベ氏はいいます。


●日本の風水は間違いが多い

–まず風水に関心を持った経緯について教えてください。

龍羽ワタナベ氏(以下、龍羽) 青山学院大学を卒業して証券会社で働いたのですが、その当時、経済発展が始まりかけた中国に強く魅力を感じ、会社を辞めて中国・広州の大学に留学をし、卒業後に台湾に渡り商売を始めました。台湾人と接していると、彼らはとかく占いや運気、風水にこだわります。それで私も日本にいる時に趣味で学んでいた占いや運気について専門的に学ぶようになりました。学び進めるうちに、私たち日本人が知っている占いや風水には間違いが多いことに気づいたのです。

–具体的に、どのようなことが間違っているのでしょうか?

龍羽 黄色が金運を呼ぶ色だとテレビなどで報じられたら、財布や持ち物を黄色で統一する人も少なくありません。中国社会でも黄色はお金の象徴色ですが、黄色の財布に人気が集中するようなことにはなりません。色には確かに意味はありますが、人によっては黄色がアンラッキーカラーになることがあります。

–私たちが知っている風水とは考え方が違うのですね。

龍羽 まず中国や台湾では、人々の日常生活に深く風水や占いが入り込んでいます。お金持ちはお抱えの占い師を持ち、オリジナルの風水を施すなど大金をかけていることが少なくありません。

●華僑の教えで人生に良い運気をもたらす

龍羽 本来、風水は人生訓、生きていく上での哲学を表しています。長い歴史の中で蓄積されてきた、幸せになるための教訓です。思考から行動に至るまでの過程で、どれほど自分を見つめられるかが大切なのです。

–幸せになるために最も大切なことは、具体的にどのようなことでしょうか?

龍羽 例えば、華僑をはじめ中国人は先祖をとても大切にします。毎日、仏壇に手を合わせることは当然ですが、墓参りなどはとても大切な行事です。親戚一同が集まり、先祖のために祈り、自分たちの生活の安泰を祈願します。墓参りは、自分が生かされていることに対する感謝を忘れないためにも重要な行為です。自分の先祖に思いをはせ、感謝する気持ちを持つことは、何事に対しても余裕につながり、良い運気を運んでくるようになるのです。

私は現在、台湾で飲食店2店舗、占い館、出版社を経営するほか、コンサルタント業も順調です。これは運や努力のみならず、先祖を大切にする華僑の教えがあったからだと考えています。

–有難うございました。

風水とは「華僑の教え」であるという考え方。風水の本質を知ることは私たちにとって、なんらかのヒントになるかもしれません。

尾藤克之
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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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