「内定承諾」と「内定辞退」のせめぎ合い

2014年10月07日 05:00
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学生と企業の最後の悩みどころ、それは内定承諾と内定辞退のせめぎ合いでしょう。学生は納得できるまで就活をしたいと思い、企業は人員計画に影響を及ぼすので、早めに内定承諾をもらいたいと思うものです。


私は学生から相談を受けた際には、次のように答えるようにしています。「可能な限り就職活動がしたいという気持ちを学生が持つのは当然のことだから、納得できるまで就職活動をやりなさい」。

しかし、「内定承諾書を提出したあとで就活を続け、内定者懇親会などの企業のイベントにも出席しておきながら、ほかの会社に受かれば内定辞退をするつもりだったり、受からなければそのままの会社に就職するのは辞めなさい。

●身勝手な就活は迷惑をかける

自分勝手な就活は、周囲にいろいろと迷惑をかけることになります。また、社会通念上許されるものではない」と説明して、釘を刺すことにしています。このように説明しても納得できない学生には、次のように問いかけます。「企業が、君より優秀な人を採用できたからという理由で、内定取り消しをしたらどう思いますか」。

内定承諾の他社との天秤や事態は、これとまったく同じことなのです。企業には社会的責任があります。経営悪化による内定取り消しでさえ、相当なペナルティが課せられるのに、そんなことをしたらその企業は存続できないでしょう。

また「内定承諾後の辞退は法律的にどうなのですか?」と聞かれることもあります。まず内定辞退による損害請求は、現実的には考えられないでしょう。しかし、企業はひとりの内定を出すために相当な時間と労力を費やしています。そして、あなたに内定を出す時点で、多くの選考に漏れた学生がいることを忘れてはいけません。

不愉快な断り方、非常識な断り方をしたときは、腹に据えかねて出身大学の学生を今後採用しないなどのペナルティを課す可能性も否定できないでしょう。

●読者への示唆

大手有名企業の内定=人生の勝利者ではありません。これらの企業の選考は倍率が高くなりますから、就活の激戦を勝ち抜いた学生ということになるのでしょう。就活では勝利者なのかも知れません。

これを否定するつもりはありません。大手有名企業の内定→入社は、長い人生のなかにおける通過点に過ぎないことを忘れないでください。このことを充分に理解して、入社後のキャリアパスを磨くことに力を注がなくてはいけません。

尾藤克之
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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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