採用は業種を覚えたほうが得策である

2014年10月23日 07:34

多くの学生は業種の区分について詳しくありません。例えば、窯業。この文字を読めない学生は多いと思います。ちなみに私も学生時代には読めませんでした。読めたとしても、どのような業種かイメージがつきにくいと思います。


●業種がわかれば理解がひろがる

窯業は、粘土・ケイ砂・石灰岩などから、ガラス・セメント・瓦など、非金属原料を高熱処理して製造する業種のことを指します。マテリアル、硝子、セラミックなどがそれに該当します。つまり社名に「~マテリアル」「~硝子」「~セラミック」とついていれば、窯業に属する企業ということです。

エントリーする企業を絞り込む前に、業種別にどのような企業があるのか確認をしてください。そして、情報を収集するなら、新卒採用の就職サイトだけでなく、中途採用の就職サイトを見ることをおすすめします。新卒採用・中途採用の就職サイト両方ともに人気企業コーナーがあります。ここがポイントです。

新卒採用サイトにおける人気企業は有名な大手企業であること。メディアへの露出が高い企業がランキングされています。中途採用サイトにおいても、人気企業はほぼ同じです。就職サイトによっては、中途採用人気企業を発表しているところがありますが、その7~8割は新卒採用サイトの人気企業と重複しています。

つまり、社会人になっても、「人気企業は人気企業」なわけです。自然と人気企業ランキング上位企業は注目度の高くなり、エントリーが集中することになります。狭き門となり倍率も高くなることは明白です。

総務庁が発表する「事業所・企業統計調査」によれば、日本における全企業総数(約443万社)のなかで大企業(従業員1000人以上)の占める割合は3%(13万社)に過ぎません。そのなかで学生人気ランキングなどで発表になるのはせいぜい上位300社程度です。300社ということは大企業に区分される13万社の0.23%に応募が殺到することを意味しています。

●生産財に関心をもってみる

就職サイトに載っている人気企業の情報は、学生の興味をひくことが基本ベースになっていますから、広報予算を多く投資している企業の情報が得やすくなっています。とくに、日常的に馴染みのある消費財メーカー(日用品、食品、医薬品、トイレタリーなど)がランキングされてきます。

優良企業であっても、製品のベースになる生産財メーカー(機械、材料、部品など)が、ランクに入ることは残念ながら少なくなります。就職サイトだけでなく、広告やテレビCMなどで消費財メーカーのことを知る機会も多いでしょう。ですが、消費財メーカーを支えるのは生産財メーカーであり、世の中のほとんどが生産財メーカーであることを忘れてはいけません。

有名なゲーム機器のなかに入っている半導体や部品を作っているのが、生産財メーカーになります。半導体の材料を加工し、半導体工場の設備をつくっているのも生産財メーカーです。アパレルメーカーに、素材や布・機能性を持たせた素材(不織布など)や、サニタリー用品に使われる衛生材をつくっているのも生産財メーカーです。

業種に詳しくなってくると社名を聞いただけで企業のイメージがつくようになります。業種に詳しくなれば仕事のイメージもつきやすくなるはずです。業種を覚えることは大変ですが、仕事をより理解するために必要な知識になるでしょう。

尾藤克之
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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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