米9月CPIは小幅上昇、エネルギーが低下幅縮小も服飾など伸び悩む --- 安田 佐和子

2014年10月23日 09:18

米9月消費者物価指数(CPI)は、前月比0.1%の上昇となり市場予想の±0%より強い結果となった。2013年3月以来初めてマイナスに落ち込んだ前月の0.2%から、上昇トレンドへ戻している。エネルギーが0.7%と3ヵ月連続でマイナスへ沈みつつ、前月の2.6%から下げ幅を縮小。一方で、食品・飲料は3ヵ月連続で0.3%の上昇しヘッドラインに寄与した。CPIは前年比で1.7%の上昇と、8月と変わらず。市場予想の1.6%を上回ったとはいえ、2012年10月以来の高水準だった6月の2.1%、および7月の2.0%から鈍化した水準を維持した。


CPIコアは前月比0.1%の上昇となり、市場予想と一致した。四捨五入前で2010年1月以来で最低の伸びにとどまった前月の±0%から、上向きに転じている。航空運賃が0.5%の低下を示したものの、マレ—シア航空機撃墜事件などを受け大幅低下した7月の5.6%、8月の4.7%から下げ幅を縮小した。輸送も0.3%の低下となったが、ガソリン価格の下押しが軽減され前月の1.5%からせばめた。

ただし、その他は伸び悩みをみせる。前月に低下した教育、娯楽はそろって±0%。服飾も前月に新学期を控えた値引きセールの影響かプラス基調を3ヵ月で止め0.2%低下したものの、±0%にとどまる。一方で、医療費は0.2%の上昇と足元の上昇トレンドを再開させた。シェアの大きい帰属家賃は前月に続き0.2%上昇したほか、住宅も0.2%の上昇となる。ただし、家賃は0.2%と低下に転じた。CPIコアの前年比は1.7%と、市場予想の1.9%および7月の2.0%を下回った。

BNPパリバのローラ・ロスナ—米エコノミストは、原油安と今回のCPIを受けヘッドラインの見通しを下方修正した。10月のCPIを従来の前年比1.8%から1.6%、11月も1.8%から1.4%、12月も1.7%から1.2%へ引き下げている。コアCPIも燃料価格の下落を背景に「航空運賃や公共輸送料金で歪みが生じる」と予想。少なくとも年内は、エネルギー関連の押し下げ圧力で抑制される見通しだ。


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年10月22日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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