米株の方向性を読み解く、3つのキーポイント --- 安田 佐和子

2014年10月24日 15:23

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米株相場、22日はオタワ銃乱射事件に反応し下落しました。前日にダウ平均、S&P500、ナスダックそろって終値ベースで200日移動平均線を回復していた背景も、戻り売りにつながったとみられます。

こうも乱高下が著しい相場で、ウォールストリートが熱い眼差しで見守る3つのポイントがあります。

まずは、原油相場。本日は米週間石油在庫統計が予想以上の積み増しを確認したほか稼働率の低下も確認、需給バランス悪化を見越して下落しました。本日は2.4%安の80.52ドルと、2012年6月28日以来の安値で引け。原油は経済の大動脈で、かつ米株に先行して下落していただけに見逃せない指標です。ひとまず米株強気派・弱気派いずれにとって、80ドルの節目を明確に割り込むかが勝負。バロンズ誌でも、今回の米株安の先導役として注目されていましたね。

地政学的リスクが懸念されるなかでは、VIX指数も重要。前日に13.4%も急低下した16.08で取引を終えたと思ったら、本日はオタワ銃乱射事件を背景に11.1%上昇の17.87で引けました。2011年12月以来の30台を突破した15日からは距離を空けているとはいえ、今後も米連邦公開市場委員会を28-29日、30日に米7-9月期国内総生産(GDP)速報値、米中間選挙を11月4日、米10月雇用統計を同月7日と、イベントが目白押し。引き続き、ボラティリティの激しい相場が予想されます。

ラッセル2000とダウ輸送株20種も、重要です。他の株式指数に先駆けて7月高値から調整入りを迎えただけに、底打ちも早かった。ダウ平均、S&P500、ナスダックなど15日まで続落していましたが、ラッセル2000とダウ輸送株20種はそろって一足早く13日に上昇へ反転。ラッセル2000は7営業日中5回上昇し、ダウ輸送株20種にいたっては6営業日続伸を経て、22日に7営業日ぶり反落を迎えました。

ダウ輸送株20種、過去2週間の下落を完全に相殺。
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(出所:Stockcharts)

変動が激しく予断を許せない状況が続くなか、以上3つのうちいずれかがシグナルを発する場合があり、注視しておきたいところです。

その他、米10年債利回りの節目2%が意識されるほか、ドル高、上場投資信託(ETF)の資金流入動向も相場の方向性をうらなう上で材料視されています。欧州中央銀行(ECB)はFedと緩和策実施をバトンタッチして相場を支援する期待が高まりつつ、時期と規模は未知数。社債購入を検討すると報じられましたが、条件設定で国債より意見が収束しやすいのか疑問が残ります。

(カバー写真:USA Pics)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年10月23日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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