知らなければいけない「就活の原則」

2014年11月12日 10:10

多くの就活本には、内定を取得する手段として「エントリーする企業数を絞る」ことが書かれています。これに呼応するように大学などのキャリアセンターでも同じような指導をしているようです。しかし、まずこれはやめたほうが良いでしょう。「エントリーする企業数を絞る」ことは、受験するチャンスを狭めることと同じことです。


●エントリーは片っ端からおこなうべし

確かに、受験する企業数を絞ることで、企業研究や対策の時間が取りやすくなり、志望企業に注力できるメリットはあるかも知れません。しかし、必然的に、視野を狭めてチャンスを棒に振る危険性があることも知らなくてはいけません。

100社でも、200社でもエントリー可能な限り多くの企業に申し込むことが望ましいでしょう。可能ならば「片っ端からエントリー」をしなくてはいけません。それが内定を取得する近道だからです。エントリーをしないことは、目的地に行く手段を自ら逸することと同じです。

数100社のエントリーをしても全ては受験できないという学生も居ることでしょう。全部受ける必要性はありません。企業はエントリー数に応じて説明会の準備をするので、数日前にキャンセルをすれば問題はありません。詳細な理由など説明する必要性すらありません。

●エントリーシートはコピペで充分

就活の初期段階で人事担当者にエントリーシートが読まれることはまずありません。せいぜい個人面接に移行してからです。しかし、エントリーシートの内容が素晴らしくても内定に及ぼす影響度は稀少です。そんなことに時間をかけるのはムダというものです。

ですから業界別に数パターンのエントリーシートを準備しておけば問題はありません。内容も時間をかけて差別化しようなどとは考えないことです。自分が思うほど、差別化したエントリーシートなどはできないからです。内容は平易で目立たないもので充分でしょう。

エントリーシートに時間をかけるから、お祈りメールが来た時にショックを受けることになります。エントリーをするために最低限の体裁を整えておけば問題はないのです。自信があるエントリーシートを業界別にコピペして用意してください。

人気企業でなくても上場企業であれば、1万人程度のエントリーが殺到するものです。採用数に関わらず、人事担当者は数名体制が一般的でしょう。仮に2名体制として1万人のエントリーシートを読むのにどの程度の時間がかかるのでしょうか?

読み込むのに、1枚を約2分と換算してみましょう。読んだ後に採点をしなくてはいけませんから、1時間でこなせるのは20枚程度のものです。1日の実働を8時間として考えて、160枚。1万人のエントリーシートを採点するには63日かかる勘定になります。1ヶ月の稼動を20日とするなら、ざっと3ヶ月はかかります。2名体制でこなしたとしても1ヶ月半はかかります。他の業務を一切せずにエントリーシートの採点のみに費やすだけで、その程度の時間がかかるということです。

結局、全てのエントリーシートを読むことは非効率ですから、スクリーニングが必要になります。それが、大学名によるスクリーニングです。エントリーシートに時間をかけることは極めて非効率であることを知らなくてはいけません。

●学生は企業にとってお客様である

なぜ、これらの事実を企業は明らかにしないのか。それは、就活生は企業にとって大切なお客様だからです。自社の商品を買っていただけるお客様に失礼な対応はできないものです。仮に落ちたとしても、ネガティブな印象を持つことなくフェーズアウトしてもらう必要性があるのです。そのためには厳選採用を演出しなくてはいけません。

また、学生にとっては身近な存在である就職ナビは、申込企業から掲載料を頂戴して情報を掲載するサービスにより成立しています。企業と学生を繋ぐための適切なマッチングをおこなう存在ではありませんから、申込企業にとって不要な情報を公開することはしないでしょう。

さて、本日のおさらいをしましょう。
1)企業は片っ端からエントリーすること。
2)エントリーシートはコピペすること。

まず、この2つを覚えてください。

尾藤克之
Amazonプロフィール
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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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