「統一韓国の核武装」という悪夢

2014年11月14日 00:28

昨年末、金正恩は張成沢と一族郎党を皆殺しにし、国内の中国派を大粛清した。罪状は「国家転覆を企てた」である。対して、中国はすでに原油をはじめとする対北経済支援を絞り始めたという。一方、習近平主席と朴クネ大統領は首脳会談を繰り返し、中韓関係は史上最良の状態にある。このように、それまで最大の後ろ盾であった中国が北朝鮮を見放し、韓国側についた以上、何らかの形での北朝鮮の崩壊と韓国主導による南北統一は近いとも囁かれている。そしてその時、在韓米軍は完全に存在意義を失う。さらに韓国が北朝鮮の核兵器を継承するという可能性も大いに考えられる。


この「来たるべき現実」に対して日本はどう備えるべきか。船橋洋一氏を理事長とする財団法人「日本再建イニシアティブ」は『日本最悪のシナリオ 9つの死角』(13年3月新潮社刊)の中でこれを国家的危機の一つに数えている。ただし、結局は日本がどう対策すべきかを責任をもって提言していない。つまり、「韓国が核武装して驚いた」という内容に等しく、防衛省・外務省・警察庁などの官僚も参加して危機管理を論じたにしては、あまりにお粗末な気がする。韓国に対する変な遠慮がここでも働いているようだ。

もっとも、それが日本にとっての危機であると「認識」している分だけ、この戦略シンクタンクはまだマシなほうである。日本の安全保障上の重大問題なのに、「否定的に韓国を語ることをタブー視する」自主規制空気と、「実現してほしくないことはなるべく考えないようにする」日本的エリートの欠陥が重なってか、まだ世論の口の端にも上っていない。

現在の韓国は、昨年の南スーダンでの銃弾提供“事件”のように、好意で助けても礼を言うどころか、逆に因縁をつけてくる狂いぶりだ。日本を陥れ、辱めることに異常な執念を燃やしている。両国の友好とか協力を謳うのは、あくまで日本を利用したい時だけのようだ。常に敵対的であり、友好的であった試しはない。ひたすら日本に嫌がらせを行う「反日過激派国家」に等しい。そんな国が核武装したら、一体どうなるのか……。

ここに、統一韓国の核武装を「日本にとっての一大脅威」と捉え、船橋洋一氏らが決して触れようとしなかった「その先」をいち早く予測した一冊の本がある。『誅韓論』(晋遊舎)である。この本は逆に遠慮やタブーが無さ過ぎる嫌いがある。一切の希望的観測を排して、ひたすらコンピュータのように分析し、淡々と予測する。一読して、その内容に戦慄した。以来、その箇所が非常に気になっていたが、あまりに引用が長くなるので、紹介は控えてきた。だが、版元に連絡を取ったところ、あっさりと許可を得ることができた。

というわけで、以下にその恐ろしい予測を紹介したい(*傍線は筆者)。

統一韓国は必ず日本に襲い掛かってくる
(前略・日本にとって真の脅威は韓国主導の統一が実現した後に来るとした上で)これに対して、当然「統一によって旧北朝鮮の復興という重荷を抱えた韓国に、そんな余裕があるはずがない」という反論もあるだろう。
 その通りである。そして「だからこそ」なのだ。統一によって経済は疲弊する。当然、国民の不満も増大する。せっかく一緒になったのに地域対立が激しく、南北の市民の関係もしっくりこない。そこで、不満の矛先を反らせる外敵や、南北が団結するための共通の敵が必要になってくる。巨額の経済支援も欲しい。答えは「日本」以外にありえない。
 かくして、韓国人は必ず日本を強請ろうとする。(略)もともと韓国人は、「分断の責任は日本にある」と思い込んでおり、統一費用を日本に負担させるべきだと考えている。そこへ北朝鮮のひどい内情が明るみになり、「こんな酷い独裁体制を支えたのは誰の責任だ」という議論になる。これもまた「日本のせい」である。こうして「北朝鮮を延命させて統一を長引かせた罪」なるものを日本に擦り付けてくるだろう。(略)

韓国が厄病神から死神になる理由
 しかも、ここへ加わってくるのが統一韓国の「核保有」という現実だ。
 おそらく、韓国は統一に際し、できるだけ国際支援を受け取るため「朝鮮半島の非核化」を公約するはずだ。そして必ず裏切るだろう。北朝鮮はこの手口で二回ほど国際社会を騙しているが、韓国人も同じ民族であることを忘れてはならない。
 そもそも韓国には「騙した前科」があるのだ。あまり知られていないが、これまで数回にわたり、韓国もまたウラン濃縮やプルトニウム抽出を極秘裏に行ってきた。むろん、国際条約・二国間協定違反である。核兵器保有は韓国の国策であり、悲願なのだ。(略)
 韓国は「主権国家の権利」であるとして、国際社会を騙してでも、北朝鮮の核兵器を継承しようとするだろう。「二度と日本の侵略を許さないための抑止力として」などと、またしても日本をダシにしつつ、結局はなし崩し的に核保有国になるだろう。
 これに対して、国際社会が韓国に過酷な経済制裁をするという幻想は抱くべきではない。今まで制裁された国はイランだけだ。その理由は欧米諸国が「イスラム原理主義国にだけは核兵器を持たせたくない」と考えているからだ。韓国に対してはどの国も実効性のある制裁はしないだろう。どだい、現状の核不拡散原則は完全に破綻している。核保有国が他国に「持つな」と命ずること自体に無理があるのだ。(略)
 おそらく、韓国人的には「統一によって国土が二倍になった」だけでなく、「核保有国になった」ことで、国際的地位が著しく上昇したと感じるに違いない。韓国人の民族性からして、「日本より地位が高くなった」とか「格上になった」という類いの錯覚に冒されることは間違いないだろう。(略)当然、大国風を吹かせるだけではすまない。核保有によって日本の生殺与奪の権限を握ったと狂喜し、その威力を背景に事あるごとに威嚇し、恫喝し始めるだろう。

韓国が日本を攻撃するこれだけの理由
 自分たちはホロコーストの犠牲になったユダヤ人と同レベルの被害者である、と本気で信じているのが韓国人だ。(略)韓国では長年、子供たちに日本への憎悪と偏見を植え付ける反日洗脳教育が行われてきた。その結果として、国民全体が日本に対して強い復讐心を抱くようになった。「日本と日本人をこの世から抹殺してやりたい」というのは、もはや民族レベルの願望なのだ。しかも、それは被害者として当然の権利であるとして、彼らの中では議論の余地がないほど正当化されている。(略)
 日韓戦争を引き起こす要因を挙げるならば、第一に、この邪悪な復讐心の解放が挙げられる。なぜなら、戦争をする動機・理由そのものだからだ。
 第二に、日本を仮想敵とする中韓同盟の締結だ。中国も反日を国策とするため、共同戦線を張ることができる。当然、「強い味方」を得た分だけ、戦いに前向きになる。
 第三に、統一後の内部矛盾の存在だ。莫大な統一コストを捻出するため、又国民の不満の矛先を反らせるため、例によって日本を強請ることを企てるだろう。
 第四に、この民族が新羅の時代から何度も日本を侵略しているという史実だ。いわば過去の経験則である。世界の中で韓国ほどその前科に彩られている国はない。
 第五に、韓国はすでに日本に対して非正規戦を始めている。慰安婦強制連行などの嘘八百を国際社会に吹聴する情報戦、訪問先の各国や国連で日本を誹謗中傷する外交戦などがそれだ。その他にも、国際法違反の賠償判決を日本企業に課し、在日韓国人を使った対日世論工作や政治工作なども行っている。「戦争は政治の延長」と言われるように、それは最後の手段だ。韓国はすでに実戦以外のあらゆる手段を使って日本を攻撃している。
 第六に、韓国は対日戦を想定した軍備増強を始めている。たとえば、日本全土を射程内に収める巡航ミサイルを配備し、イージス艦3隻を6隻に増強するなどである。とりわけ海軍や空軍を対日戦用に再編していく動きは、これからも加速していくと思われる。
 そして第七に、核兵器の保有である。
 これらの条件を考え合わせると、韓国が対日戦争を始めないと楽観するほうが、むしろ不自然ではないだろうか。(略)だいたい、期近に「対馬侵略未遂」や「竹島侵略」という実例があるではないか。(以上『誅韓論』P136~P143)

日韓の破滅を回避するには韓国人が正気に立ち返る以外ない
どうだろうか? 実は、この恐怖の予測はまだまだ続くのだが、さすがにこれ以上は引用できない。少し触れると、対日戦を始めたい韓国が「中国を唆す」こと、領海問題で因縁をつけてくること、最終的に核攻撃によって日本人が大量虐殺される可能性があることなどが予想されている(*おそらく「在日米軍がいるのに韓国が対日戦を始めるのか?」といった異論もあろう。だが、米軍は永遠に日本にいるわけではない。そう遠くない将来に日米安保も解消される可能性がある。それについては次回に回したい)。

これはあくまで予測であるが、最悪のケースは常に想定しておく必要がある。だから「仮に」であるが、このような流れになった場合、日本も冷酷な対応を取らざるをえなくなる。しかし、それはあくまでリアクションであるため、流れ自体を根本から変えることができるのは韓国人だけである。つまり、両国が破滅を回避できるか否かはひとえに韓国人の英知に掛かっている。具体的には「反日ナショナリズムを捨てる」他ない。

韓国には、権力やその他大勢の無理解な人々から迫害を受けてもなお頑として自説を曲げない、真に尊敬すべき知識人が何人もいる。彼らは「親日派」などと糾弾されながらも、一様に反日ナショナリズムが亡国に繋がると警告し、その愚かさと危険性を訴えている。対して、「朝鮮日報」や「中央日報」などの韓国の大手メディアは、ちょうど戦前戦時の朝日新聞がそうであったように、国家権力と一緒になってひたすら国民の反日感情を煽り、最終的に対日戦へと駆り立てるような愚劣な真似をやっている。

韓国人は今こそ誰が本当の愛国者かを見極めてほしい。真実は韓国人にとっての「反常識」の中にある。しかも、何か特別な存在になってくれと要求しているわけではない。その他大勢と同じ「普通の国」になってくれるだけでいい。日本人の望みは本当にそれだけである。そうすれば日韓関係もいずれは修復され、韓国自身の破局も回避されると思う。 

(フリーランスライター 山田高明 yamadataka*mbr.nifty.com *=@)

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