今がダメであればあるほど、将来「大化け」する可能性が高くなる --- 内藤 忍

2014年11月14日 11:45

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フィリピンから帰国しました。朝の8時にホテルを出発して、ダバオからセブ・パシフィックというLCC(格安航空会社)でマニラまで行き、日本航空に乗り換えて成田に到着です。自宅までのドアツードアで13時間の長旅でした。


マニラの空港でのトランジットは、同じ空港とは思えないくらい、時間とコストがかかりました。到着したのがターミナル3.そこから日本航空のあるターミナル1に移動しなければなりません。シャトルバスは乗り場に行くと、1時間くらい経たないと来ないとのこと。仕方が無いので空港の外に出て、タクシーに乗ろうとすると、メータータクシー(イエローキャブ)は、長蛇の列。最後の選択肢は、その横で待っている、固定レートのハイヤーでした。

金額を聞くと、何と780ペソ(約2000円)。空港のターミナルの間を移動するだけで、この値段は法外です。とは言え、翌日の朝には丸の内朝大学の講義がありますから、乗り遅れるわけにはいきません。仕方無くそのハイヤーに乗ってターミナル1に向かいました。

空港の中を走るのかと思いきや、ハイヤーは空港の外の一般道を走り始めます。ターミナルを移動するだけなのに、外に出て回らなければならないのです。空港の外の道は、カオスの世界。自動車とバス、ジプニーと呼ばれるジープを改造した乗合バスや、トライセクルと呼ばれるサイドカー付きの乗合バイクなどが入り乱れ、渋滞しています。

空港の周りの道路を整備して、高架橋を作っているのが渋滞の原因のようですが、ターミナルを移動するだけで、結局30分以上の時間がかかりました。

さらに、ターミナル1にあったラウンジ(写真)も、かなりショボイものでした。ターミナル1の内部が改装中ということもあるのかもしれませんが、他の新興国と比べても、正直最低レベルです。

道路も施設も、極めて貧弱なインフラですが、逆に言えばそれだけ改善の余地があって、伸びしろがあると考えることもできます。

現状に問題があればあるほど、そこには大きな可能性があります。新興国の投資判断で重要なのは、「現状がどのレベルか」という絶対値ではなく「上を向いているかどうか」というベクトルです。

最高なのは、今は極めて低いレベルなのに、強烈な成長をしている場合です。赤ちゃんが毎日スクスク育っていくのと同じような国の方が、成人して安定しているけど伸びしろの限られた国よりも、リスクを取ってリターンを狙う投資の対象としては魅力的です。

フィリピン、タイ、カンボジアといった国には、「今日より明日が良くなる」という上向きのベクトルがあります。未完成であればあるほど、そこに変化の可能性を感じてしまう。いつまでも現状に留まらないというのであれば、発射台は低ければ低いほど、良いとも思えてくるのです。

実はこれは投資に限らず、人間についても同じです。今はダメダメでも、上向きのエネルギーを持っていれば、将来の大きな成長を実現できるのです。

マニラのトランジットは随分ストレスを感じましたが、フィリピン投資に関して、また前向きな気分になることができました。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年11月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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