彗星探査機「ロゼッタ」が解析する生命誕生の謎

2014年11月20日 10:42

「生命」とは何か、と言えば、代謝をしつつ自己の生存を維持し、増殖し、自己と外界とを区別する存在、とされています。地球に生命が誕生したのは、地球ができた45億4000万年ほど前から5億年ほどたった40億年前(プラマイ2億年)とされているんだが、最初の生命がいったいどうやってできたのか、つまり無から有が生まれたのか、それとも他に原因があるのか、についてはこれまで多種多様な理論が発表され、いまだに議論が続いてきたテーマです。生命は、地球ができたときの「素材」が合わさり、自然にできたのか、それとも宇宙から「シーズ」がやってきてそれが地球の生命になったのか、というわけです。


その中で有力なのは「地球外起源説」いわゆる「パンスペルミア説」です。「パンスペルミア」という言葉は、汎用の意味の「パン」と種や種撒きという意味の「スペルミア」の合体語。スペルミアは、英語だとスパーム、精子になる。つまり、地球外から来た物質が太古の地球に何らかの作用をし、そこから生命が生まれたか、あるいは宇宙人のような地球外生命体が地球に生物を持ち込んだのか、というものです。

11月13日に、欧州宇宙機関(ESA)の探査機「ロゼッタ」から打ち出された小型着陸機「フィラエ」は、初めて彗星(チュリュモフ・ゲラシメンコ67P)に着陸したんだが、フィラエはロゼッタ経由で彗星の表面を解析したデータを送ってきました。その中には、彗星の表面に存在する気体から有機物の証拠が示唆される、というデータがあり、ESAが発表して話題になっています。

彗星は、宇宙のチリと氷からできています。このチリ、スターダストからはこれまでも有機物やアミノ酸が見つかっているんだが、今回、初めて彗星から有機物が発見されたかもしれない、というわけです。アミノ酸は宇宙ではありふれた物質、と言われています。宇宙から地球に落ちてきた隕石や彗星などからも発見されている。

ところで、宇宙の物質は鏡像関係の対になっているものが多く、アミノ酸も左手型のLアミノ酸と右手型のDアミノ酸があります。しかし、地球上の生物のタンパク質は、ほぼ左手型のLアミノ酸によって作られている。この理由が、宇宙に存在するアミノ酸の性質によるんじゃないかという説があり、宇宙からのアミノ酸がもとになって生命が誕生したという「パンスペルミア説」のバックボーンになっています。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から見つかった有機物をさらに分析すれば、生命誕生の謎が解けるかもしれません。

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チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星:画像提供:ESA

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Philae Discovers Organic Molecules On A Comet


Walnuts, social activity and cognitive exercise help stave off dementia
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認知症の予防について書いている記事です。適度でバランスのいい社会生活や読書、興味のある複雑な作業などがいいらしい。また、クルミなどのナッツ類を食べると発症のリスクを減らし、時期を遅らせる効果がある、と書いています。こうした研究はいろいろあるんだが、クルミの実を割って食べる、という作業を続けたらどうでしょう。

10 Ways Police in Ferguson May Be About to Break the Law
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行政への抗議行動がエスカレートした「暴動」は沈静化されたんだが、依然として米国ミズーリ州ファーガソンには不穏な空気が流れているようです。8月に同地で白人警官が黒人少年を射殺した事件が起き、少年は両手を上げて無抵抗だったのに射殺された、と目撃者が語っていることに対し、黒人層などが中心となって抗議やデモを行っています。同地の大陪審では事件についての評決が出されるということで、州知事が非常事態宣言を発令。ここ数日、セントルイスで抗議活動が続いていて、氷点下に気温が下がった11月17日には大陪審の建物の前で数十人がデモを行ったそうです。FBIは、再び夏のような暴動が起きる可能性もあると警告。この記事では、ファーガソンで警官が少なくとも10の違法行為をしている、と指摘しています。

Roundup Bread: The Real Reason Americans are Intolerant to Wheat
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米国の大手バイオケミカルメーカー、モンサントは、PCB(ポリ塩化ビフェニール)を使ったヒット商品を開発し、また米国がベトナム戦争で使用した枯れ葉剤を製造したことでよく知られています。同社が開発したラウンドアップという除草剤は、枯れ葉剤のイメージとオーバーラップして自然食派の批判を浴びることもある。さらに、ラウンドアップに耐性を持つ遺伝子組み換え作物の種子とセットで販売し、こうした商法が世界中で忌避されつつあるのも事実でしょう。オランダ政府は、ラウンドアップと関連作物に対して国内で禁止する措置を講じたりしているんだが、この記事では米国の小麦のほとんどはモンサント商法で作られている、と書いています。

Secondhand Pot Smoke Could Harm Heart, Too
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「シケモク」という言葉も死語化しつつあるんだが、今の若い非喫煙者は知らない言葉の一つでしょう。「シケモク」の語源は「湿気ったタバコ」からきているようで、捨てられたタバコの吸い殻を拾い集め、タバコの葉をほぐしてまき直したり、そのまま吸いさしに火をつけて吸ったりするわけです。想像通り、これは不味い。さらに、新しいタバコよりずっと血管を損傷する危険性がある、と言われています。この記事では、マリファナの「シケモク」も危ないと警告しています。マリファナタバコも途中まで吸っては消し、再び火をつけた吸ったり、を繰り返すことが多い。タバコじゃなくても煙を吸い込むのは基本的に体には良くない、ということです。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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