ことわざの意味、知っていますか?

2014年12月11日 22:41
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12月も半ば近くになると師走の足音が聞こえてきます。この師走の時期に喜ばれるのがカレンダーです。カレンダーはあらゆる商取引に使われ、国の歴史や文化が反映されています。今回は、株式会社トーダンで制作を担当している平野文子氏(以下、平野)に最近のカレンダー事情について聞いてみました。


●日本人は縁起モノが好きで開運好き

—最近のカレンダーのトレンドについて教えてください。

平野 「開運カレンダー」は、日本で最もポピュラーな運勢占いの高島暦とカレンダーを一体化させたものです。六や二十四節気のほか、生年月日から導き出される九星や、十二直、二十八宿なども記載しています。最近では「開運カレンダー」の日めくりタイプやノートなど、バリエーションが増えています。

日本人は縁起モノが好きで開運好きといわれています。昔から、「お日柄」を大切にしてきました。大安に結婚式を挙げたり、葬儀は友引を避けるなど、六曜は吉凶判断のひとつとして親しまれています。

実は、六曜が定着したのは明治時代と比較的新しいのをご存知でしょうか。元々六曜は時刻占いの一つで、旧暦の各月一日がそれぞれ決まっていて規則的に並んでいたのですが、「明治の改暦」以降、新暦になるとその不規則性が魅力となりやがて人々の生活に定着するようになったとも言われています。

●諺(ことわざ)のあれこれ

—諺(ことわざ)の意味について教えてください。

平野 思いがけない幸運にめぐり合う意味をあらわしたものとして「棚からぼた餅」ということわざがあります。棚から牡丹餅が落ちてきたという意味で幸運を意味しますが、同じような意味のものとして「海老で鯛を釣る」「果報は寝て待て」などがあります。努力をせずに幸運にありつきたい人間の本音をあらわしたものと言われていますが中国にもこれと似た意味を持つ言葉があります。

「守株待兎」(しゅしゅたいと)は、株を守って兎を待つという牡丹餅が兎に変わった意味です。ある農夫が狩猟もせずに休んでいたところ、兎が切り株にぶつかり努力をせずに美味しい兎を仕留められたというものです。

—楽して幸運にありつけたわけですね?

この話には落ちがあります。翌日も農夫は兎がぶつかることを期待して何もせずに待っていました。3日過ぎ、1週間が過ぎ1ヶ月が経ちました。結局、農夫は兎を得ることができずに、自分の田畑も荒廃させてしまいました。兎が切り株にぶつかることは滅多にあることではなく、偶然の機会を得ただけでけで、本来、やるべき仕事を放棄してはいけないという戒めの言葉なのです。

「棚から牡丹餅」も、牡丹餅が落ちてくるのを待っていても何も落ちてきません。「海老で鯛を釣る」は、少しの投資で大きな利益を得ることですが簡単ではありません。「果報は寝て待て」も、寝ていたら果報が来るのではなく、全てをやりきったらあとは寝て待ちなさいという意味です。ことわざにはちゃんと「落ち」があるわけです。

「大吉招福ごよみ 開運カレンダー」は、高島暦とカレンダーを一体化させた商品です。縁起物としてだけでなく、一年間の感謝と「来年も良い年になりますように」という気持ちを伝える年末の贈り物として評価されています。

—ありがとうございました。

普段、何気なく使っているカレンダーですが、ことわざや六曜の意味を知ることで、知識の幅がひろがることでしょう。

尾藤克之 経営コンサルタント
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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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