北朝鮮、インターネット接続停止—米国が中国に協力要請中 --- 安田 佐和子

2014年12月23日 14:19

北朝鮮で、インターネット接続が停止しています。

ソニー傘下の映画会社ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント(SPE)がハッカー攻撃されてから約3週間を経て、北朝鮮のインターネット接続が停止しております。金正恩第1書記の暗殺がテーマの映画”ザ・インタビュー”が北朝鮮の逆鱗に触れたとされたのは、ご周知の通り。米連邦捜査局(FBI)が北朝鮮の犯行と断定した19日、オバマ米大統領は会見で”ザ・インタビュー”公開中止の決断を下したSPEに「直面する問題に同情するが、誤った選択だ」、「(事前に)相談してほしかった」と発言していましたね。

オバマ米大統領、それだけでなく「アメリカ国内で、どこかの独裁者が検閲を課すような社会にしてはならない」と言及したほか、「時と場所、方法を選んで」対応策を講じると述べていました。

金正恩第1書記の役は、CMを中心に活躍する俳優ランダル・パーク。
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(出所:The Telegraph)

ロイターが米当局者の話を元に伝えたところ、北朝鮮は中国のネット回線を介してサーバーやルーターを管理している事情から中国政府に18日の段階で協力を要請したといいます。ところが中国側は22日までに、直接的な行動に移していません。中国外務省の報道官はというと「事実と照らし合わせ、国際法と中国の法律に基づき対応する」と木で鼻をくくったようです。

もちろん、米国側は中国以外にも日本をはじめロシア、韓国とサイバー攻撃を防ぐための協議を進めているようですが……。

”平和の守護者(Guardian Of Peace、GOP)”なるハッカー軍団が、日本企業の子会社とはいえアメリカ国内の企業を標的に容赦なく攻撃を加えたため、全米ではあらためてサイバーテロへの脅威に焦点が当たっています。経済金融専門局CNBCに出演するソーシャルメディア企業をはじめIT企業、小売業の最高経営責任者(CEO)や取締役が必ず質問されるのは”サイバー・セキュリティ”。もちろん「万全を尽くしている」と返すわけですが、2013年ホリデー商戦中のターゲットやホームデポ、米銀大手JPモルガンなど顧客情報流出が相次いでおり、企業側としても今回の一件は人ごとではないでしょう。

GOPによるFBIをからかう動画も、小憎たらしさ満点。
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(出所:Deadline)

少なくとも、米上院議員は企業の不安を察知してかサイバー攻撃に屈しない姿勢を強調しています。マーク・カーク議員(共和党、イリノイ州)は資金集めパーティーでの上映を求め、デビット・ヴィッター議員(共和党、ルイジアナ州)にいたってはオバマ米大統領に送付した書簡でホワイトハウスでの公開を求めました。

さすがグランド・オールド・パーティ(GOP)の別名をもつだけに、古き佳き時代のタフガイそのものといったスタンスです。


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年12月22日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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