ブラック企業で生き抜くには「堂々とサボる技術」が必要?

2015年01月05日 08:02
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最近、ブラック企業の話題にはこと欠かさなくなりました。毎日、何かしらの新聞や雑誌を見れば関連する記事が組まれています。今回は、「ここで辞めたらただの負け犬!ブラック企業で修行した男の日常」(KADOKAWA/中経出版)の著者であり、不動産コンサルタントとして、またブラック企業での経験を踏まえたブラック企業対策コンサルタントとして活躍されている楯岡悟朗氏(以下、楯岡)に、ブラック企業で生き抜く技術について聞いてみました。


●ブラック企業で年を越す?

楯岡 新年が明けましたが、私がブラックな不動産会社に勤務しているときは「除夜の鐘は事務所で聞くか?」「大晦日は徹夜で仕事!」と本気とも冗談とも取れないような出来事が横行していて、家族やプライベートの予定がはいっている社員のモチベーションを極限まで下げさせるパワハラが日常的でした。ただし、最もインパクトがあったのは人間否定や人格否定だと思います。私も最初は一番これが堪えました。月末になると大体こんなやり取りがあります。

上司 今月のノルマどうやって達成するんだよ!〆日はそろそろだぞ?ん。
楯岡 仕掛かり案件の結論出しを急ぎます。来週末にチラシも配布します。提案中の案件も結論を急ぎます。
上司 結論を急ぐじゃねえんだよ。辞めちまえ。辞表と始末書を書け!
楯岡 ・・・

言葉の暴力はキツイですが、上司も課長からサンドバック状態にあいます。まさにフルボッコです。そして課長は部長からフルボッコにされて、部長は役員会でフルボッコにされます。社長も部長に対してはこんな感じです。

社長 月末はそろそろだぞ。で、どうすんの?
部長 提案中の案件の結論を急ぎます。あと一歩なんです。
社長 「あと一歩」ねえ。先週は「いま一歩」って言ったよな。「あと一歩」と「いま一歩」ってどっちが確度高いの?
部長 あっ、えー、「あと一歩」です。
社長 それって最近流行の不動産用語かよ?ん

ブラック企業は、基本的に上意下達です。辛いのは自分だけではなく恒常的であることが実は最大の問題なのです。

●ブラック企業で生き延びるには手を抜け!

–ブラック企業に勤務することは大変ですが生き抜く技術はありますか?

楯岡 辞める人にはいくつか共通点が存在します。まずマジメすぎる人には厳しい環境です。上司の機嫌が悪くて、その時の気分で「チラシ今日中に1万枚まいてこい!」なんてことを言われるわけです。1万枚をまくには、1分で10枚まいても16時間かかります。実際にはできるわけがありません。「そんなの無理だから適当でいいよ」と聞き流すことが大切です。ところがマジメな人はそうなりません。上司の命令を絶対だと思って一生懸命に頑張ってしまうからです。

–他にもなにか技術があれば教えてください。

楯岡 余計なひと事も禁句です。以前にこんなことがありました。全社員が出席した決起大会の二次会で、ある社員に上司からメモがまわってきました。それには次のように書かれています。「社長はウイスキー泳梨」。その社員は意味が分からず上司に「ウイスキーおよぐなしってなんですか?」と聞いてしまいました。上司が伝えたかったのは「社長のウイスキーには氷をいれない」という意味だったのです。その後、しばらくして彼の姿を社内で見かけなくなりました。

適当に仕事の手を抜きながら、堂々とサボれるようになれば、気持ちにゆとりが出てきます。気持ちにゆとりがでてくれば、社内で何が動いているのか、誰が何をしているのか観察ができるようになります。ブラック企業であることを憂いていても何も変わることはありません。ならば、いまの環境を過ごしやすいモノに変えてしまったほうが効果的です。今日からでも実践してみましょう。

–有難うございました。

尾藤克之 経営コンサルタント
Amazonプロフィール
Twitter @k_bito

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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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