北朝鮮のロイヤル・ファミリーで異変? --- 長谷川 良

2015年01月05日 15:25

1月2日は夢を見なかったが、4日、続けて2本の夢を見た。1本はサッカー試合の場面だ。試合は0─0だった。緊迫していたが、当方がゴールし、1─0。相手チームが必死に巻き返そうとするが、当方はその後も続けさまにゴールし、試合は6─0と圧倒的な勝利となった、というところで終わった。

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▲駐オーストリアの北朝鮮大使館(2013年9月4日撮影)


問題はその直後みた2本目の夢だ。場面は駐オーストリアの北朝鮮大使館だ。当方は金光燮大使(金正恩第1書記の義理の叔父)に挨拶にいく。部屋の奥にいる大使を見つけ、「久しぶりですね」と声をかけると、大使は立ち上がってきた。その瞬間、金大使の顔は敬淑夫人とオーバーラップする。大使の顔になったかなと思うと、夫人の顔が出てくる。はっきりとしているのはその顔は病人のように不健康な印象を与えた。

当方は「大丈夫ですか」と声をかけた後、話し出す。夫人は口が渇いたのか、茶を飲むために立ち上がった。そして運ばれたお茶を飲む姿を見た瞬間、当方はそのお茶にはヒ素が入っていると分かった。夫人がどうして不健康なのかも理解できた。誰が夫人のお茶にヒ素を入れたのか。

金夫人は故金日成主席と金聖愛夫人との間の長女だ。当方は2回、夫人と会ったことがある。最初は大使館内で偶然出くわした。その骨相は父親の故金主席によく似ていた。2回目はウィーン国際空港の出発入口で会った。金大使夫妻は2人の息子(忠民と東民)と共に夏季休暇のため北京経由で平壌に帰国する時だった。

金大使は1993年3月、オーストリアに大使として就任してきた。駐在期間は今年3月で22年目になる。就任初期は金夫人もウィーンに一緒に住んでいたが、膝の調子が悪くなり、療養のために平壌に戻っていた。だから、金大使は単身赴任の状況が続いてきた。2人の息子の1人は結婚し、もう1人はウィーン大学で勉強していると聞いたが、確認はとれていない。

故金正日総書記時代から、異母系の金ファミリーは外様大臣のような立場で平壌の中央政界から追放されてきた。金総書記の異母兄弟、金平日氏はハンガリー、ブルガリアなどを歴任し、現在は駐ポーランド大使だ。故金主席の長女と結婚した金大使も同様、22年間、ウィーンの大使を務め、3カ月間、夏季休暇で帰国するだけだ。

ところで、金夫人が当方の夢に中に登場し、その表情は不健康だった。そしてヒ素入りの茶を飲んでいたのだ。誰かが夫人を殺害しようとしていることを示唆していた。韓国のテレビドラマでは政敵やライバルを毒入り茶で殺害する場面が良く出てくる。殺害では毒が頻繁に利用されるのが韓国時代劇の特徴と聞いたことがある。
       
金大使夫妻が危ないのだろうか。金正恩氏は叔父・張成沢(元国防委員会副委員長)を処刑し、党内外の叔父派を粛清し、その権力基盤を強化してきた。金大使は張派とは聞かないが、異母系の金ロイヤル・ファミリーのメンバーだ。決して安全とはいえないかもしれない。

北朝鮮は金正恩第1書記の暗殺計画を描いた米映画「ザ・インタビュー」の上演に対し激しく批判し、制作会社へサイバー攻撃をしたが、北では西側では分からないロイヤル・ファミリー内の権力争いが展開しているかもしれない(「海外の金ファミリーの交流」2007年5月11日参考)。金正恩氏の実妹(金与正)が党の役職に就任したというニュースが流れてきたばかりだ。

当方の初夢の中に、金大使夫人が登場してきたことに驚いている。その夫人がヒ素入り茶を飲んでいたのだ。夢は何を教えようとしているのだろうか。


編集部より:このブログは「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2015年1月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。


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