「共感」の感情はどうやって作られるのか

2015年01月16日 13:03

「共感」というのは不思議な感情です。我々は他者の痛みをどうやって実感でき、どういう関係になれば、より同情したり憐れみを抱いたりできるんでしょう。また、ヒト以外の生物にも「共感」という感情はあるのでしょうか。


表題の記事で紹介されているカナダのマギル大学(McGill University)の研究によれば、例えば一緒に「ROCK BAND」といったゲームを15分もやれば、まったく見知らない赤の他人よりずっと互いを「共感」できるようになるようです。「ROCK BAND」は多種多様な楽器を各担当楽器のプレーヤーと一緒に操作するゲーム。ちなみに日本版は出ていません。

マギル大学の学生を使った実験は、一緒に15分間「ROCK BAND」をやった二人、互いにまったく見知らぬ二人、という二人一組の複数の組み合わせで行われました。一人が氷水が入った冷たい水に手を入れ、別の一人はその感覚を評価する、というもの。やはり一緒にゲームをプレイした組み合わせのほうが、より他者の感覚に「共感」したらしい。また、マウスを使った実験でも同じような「共感」の情動反応がみられたそうです。

この結果は逆に考えると、まったく見知らぬ他人が近くにいると、それがストレスになる、ということにもなります。満員電車で赤の他人と密着しなければならない、というのはかなり強いストレスになる可能性があります。また、我々人類は「同じようなことを一緒に行う」という単純な行動に影響を受けやすいらしい。軍事教練と共通していると思いますが、小中教育での組み体操など同じ動作をみんなでやる、ということで一種の社会的、同族的な「共感」が生まれます。企業社会も似たようなものなのかもしれません。
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ROCK BAND」のHPより。

EurekAlert!
The secret of empathy


RT
21世紀の東西冷戦か、と気になる欧米とロシア・中国との対立ですが、ロシアへの経済制裁は石油価格下落とシナジーで効果を上げているようです。ただ、ロシアも中国も新たな市場として世界経済を牽引するBRICsの一員であり、ロシアの金融経済の疲弊がブーメランになる可能性も高い。一方で中国は、21世紀のシルクロード作戦を展開中で、ロシアとも連携しつつ、発展途上国の連携を強めつつあります。この記事では、NATO軍が新たにトルコへ対ロシア用のパトリオットミサイルシステムを設置した、と書いている。槍と矛の関係のごとく、あるミサイルシステムはそれを無効化する対抗的な技術とのイタチごっこです。冷戦構造は復活しないまでも、大国間の覇権主義の戦いはこれからも続くのでしょう。

脳損傷によって失われた運動機能を肩代わりする脳の変化を解明
産総研
運動系の神経がどうやって変化するのか、という研究です。脳卒中などで脳に損傷を受けると、その部位がまかなっていた機能が失われ、手足が動かなくなるなどの後遺症が出ることがあります。しかし、リハビリテーションを受けると、少しずつ機能が回復する。損傷を受けた以外の脳の部位が肩代わりしているんですが、そのメカニズムを解明した、というわけ。リハビリがより効率的にできるようになるかもしれません。
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産総研のヒューマンライフテクノロジー研究部門のリリースより。

I tried a brain-altering wearable that allows users to change their moods on demand
QUARTZ
どうもスピリチュアルな臭いのする技術です。THYNCという企業が開発した、人の心を「征服」し、コントロールするというもの。ややイカガワシイ。記事は、この技術を実際に体験した記者が書いています。非侵襲系で神経系に電気的な働きかけをするらしい。FDAの認可は得ている模様。プラセボ効果と併用して作用させるようです。んー。
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THYNCのHP。

Honda’s predictive cruise control aims to detect lane-changes ahead of time
gizmag
クルーズコントロールの新技術の紹介記事です。ホンダのもの。割り込みを予測し、割り込んでくる車を検知し、走行中の車線を保持するために減速するらしい。安全な車間距離をとり続けながら割り込みにも応答する。ドライバーを驚かせないようなシステムも備わっています。クルーズコントロールが必須で、延々とハンドルを握り続けていなければならない米国ならではの技術でしょう。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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