自由状態の脳はどう振る舞うのか

2015年01月26日 12:58

科学研究の分野には「観察者効果(Observer effect)」や「観察者バイアス(Observer bias)」という言葉があります。これは「観察する」し「外乱」を与えることが、観察される対象や現象に何らかの「変化」を引き起こす、ということ。量子力学には「二重スリット実験」や有名な「シュレーディンガーの猫」という表現があり、これも観察することが結果に影響を与える、とされています。


観察しなければ、対象の振る舞いや現象について把握することができません。しかし、観察者の存在や視線、観察するための手法などで、対象や現象が変わっているとすれば、それは「本当の姿」ではないかもしれません。なんとも悩ましいジレンマですが、自然科学はもちろん社会学や心理学などでは観察者の主観を排除することも含め、かなり慎重に実験や調査の結果について評価する必要がある。

表題の記事では、観察対象の実験生物が自由に動いた状態で、脳の神経活動を世界で初めて動画撮影することができた、という研究が紹介されています。これは、米国ニュージャージー州のプリンストン大学によるもの。脳波などの測定は、実験対象を固定したり拘束する必要がありましたが、この手法では活動中の脳の状態をリアルタイムで観察することができます。

この研究では、線虫(C.elegans)というモデル生物を使い、シャーレの中で自由に動き回る間、その神経系の動きや働きを動画撮影しました。固定拘束状態というのも一種の観察者効果やバイアスであり、線虫が自由に動くことでこれまで発見されなかった新たな神経回路の証拠が出てきたらしい。ひょっとすると、これにより、従来の固定拘束された状態での脳活動の観察結果が間違っていた、ということが起きる可能性もあります。行動や外界との接触などが脳の回路形成にどう関係しているのか、そのメカニズムを解明する画期的な方法だ、と研究者は言っています。

MIT Technology Review
First Videos Created Of Whole Brain Neural Activity In An Unrestrained Animal


Amazon continues to reach into your server room
GIGAOM
コンピュータのサーバシステムでは依然としてマイクロソフトが市場を独占し続けています。しかし、PCや携帯端末での凋落ぶりが影響してか、この分野でも他社の追随を許している。この記事では、アマゾンがサーバービジネスに参入し、VMwareなどの仮想マシンの投入や効果的なM&Aなどでさらに大きな囲い込み戦略で攻勢を強めているようです。マイクロソフトの屋台骨を支えるサーバビジネスも危機的状況、というわけです。

Bill Gates: digital learning will revolutionise education in global south
the guardian
で、こちらはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏についての記事です。グローバル化で地域格差が軽減されつつあるとはいえ、世界は依然として「南北問題」を抱えています。アフリカ諸国にはまだ満足に勉強できない子どもたちもたくさんいる。ゲイツ氏は、デジタル技術を活用した学習方法で発展途上国の子どもたちの勉学環境が革命的に変わる、と予想しています。不衛生な住環境や疾病、貧困、飢餓、イスラム原理主義者によるテロや拉致誘拐などなど、多くの問題を抱える地域ですが、子どもたちに教育のチャンスが増え、地域や国が豊かになれば、これらの問題を解決する方向へ進む、とゲイツ氏は主張しています。

Flipped iceberg
The Sydney Morning Herald
氷山が引っくり返った写真を紹介している記事です。南極には巨大な氷山がありますが、これが何かの拍子に引っくり返ると海面下に隠されていた「宝石」が姿を現す。氷山の一角、という表現があるように、氷山はそのほとんどが海面下にあります。氷河から海へ押し出されたタイプの氷山の場合、下部は数十万年のスパンで圧縮された結果、空気がほとんど含まれていないらしい。そのため、こうした不思議な色になるそうです。
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引っくり返って下部を露出した南極の氷山。Photo:Alex Cornell

Russia develops heavy drone, promises S500 missile system by 2017
RT
いわゆるドローン、無人ロボット飛行体についてのイメージは、小型軽量、というものです。ただ、装備している武装によっては強力な殺傷力を持つ。この記事では、ロシアが2017年に大型重量級のドローンを開発する、と書いています。これは大型のミサイルシステム。従来からミサイルは無人で自律的に飛行するわけで、これはドローンじゃないのでは、と思います。いずれにせよ、パトリオット迎撃システムを無力化できる能力を持つようで、けっこうな脅威です。
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2007年に配備され始めたロシアのS400地対空ミサイル。最大飛距離は600km。記事ではこれの次世代型を紹介。Photo:RIA Novosti/Grigoriy Sisoev


アゴラ編集部:石田 雅彦


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