オバマ大統領の拒否権発動は「死に体」の証左か

2015年02月25日 11:52

昨年2014年秋に行われた米国の中間選挙で、オバマ大統領の与党、民主党は上下両院で共和党に惨敗しました。今では両院とも野党の共和党が多数派を握り、2016年の大統領選挙まで、オバマ政権の議会運営や政策実施について厳しい舵取りが予想されます。

0003


一方、米国のいわゆるシェールガス革命は、今の原油安で打撃を受けているようです。ここまで採算ラインが下がると輸送コストもバカになりません。米国やカナダで産出される原油などを、どう運ぶのか、かなり重要な問題です。最近、米国議会にカナダからメキシコ湾まで北米大陸を縦断するパイプライン敷設計画の法案が共和党から提出されていました。

環境への影響を懸念するオバマ大統領は、こうしたパイプラインについて否定的なようです。米国議会へ提出されたパイプライン法案は、多数派である野党共和党により可決。しかし、オバマ大統領は「拒否権」を行使して法案に署名しない決定をしました。

米国では議会が可決した法案に大統領が署名して効力を発揮します。大統領が議会の法案に反対の場合、署名を拒否して法案を議会へ差し戻すことができる。しかし、両院の2/3を超える多数で議会が再度可決すれば、大統領の意志に関係なく法案が発効する、というシステムになっています。

いくら多数派とはいえ、共和党が両院で2/3も取れる可能性は低い。大統領拒否権発動の効果、とも言えますが、拒否権を「乱発」すれば、それは政権の「死に体」を意味します。すでに米国政界では実質的な大統領選に突入しており、民主共和両党の候補者選びが始まっています。民主党はヒラリー・クリントン前国務長官で一本化しそうですが、この間に誰が頭角を現してくるか予断を許さない。これはドングリの背比べ状態の共和党も同じでしょう。

新大統領が決まるまで、オバマ大統領はいったい拒否権を何回行使するんでしょうか。野党共和党は拒否権を発動させることでオバマ民主党政権を「死に体」化させ、大統領選を有利に戦おうという戦術を採ることもできます。

VICE NEWS
Obama Vetoes Keystone XL Pipeline Legislation — But White House Says Approval Still Possible


One of the largest real estate firms in the world may be up for sale
BUSINESS INSIDER
1917年に創立された米国の巨大不動産会社「クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield)」が売却する、という記事です。同社は非上場で日本にも支社があり、世界規模では第三位の不動産会社らしい。現在はイタリアの投資信託会社EXORが筆頭株主。同社の広報は否定しているようですが、「ウォールストリートジャーナル」で報道されています。この売却話、ちょっと背景がわからないものの、米国の不動産業界に再編の動きあり、というわけでしょうか。

死に際のエピソード
shiragon714のブログ
書評です。いろいろな話が紹介されていますが、人生の末期に後悔を残さない生き方をしたいものです。それにしても人生はドラマ。このブログで紹介されている正妻と二人の愛人に看取られて亡くなった男性の事例は興味深い。彼の人柄というより、彼が選んだ女性たちの人柄が偲ばれます。

Next Jeep Wrangler To Keep Solid Axles: Report
MOTOR MOUTHORITY
米軍の小型軍用車両である「ジープ(Jeep)」は、普通名詞ではなく米国の自動車メーカー、クライスラーが持っている登録商標です。この語源はよくわからないようですが、四輪駆動の小型車両の代名詞になっている。しかし、ジープとつけることができるのはラングラーやチェロキーなど、クライスラー社のモデルだけです。この記事は、ジープ・ラングラーの試乗レポート。ソリッドアクセルというのは、主にリアの車軸の間にデフを噛ませず、左右が固定されている車軸のことです。ジープは伝統的に不整地走行でメリットのあるソリッドアクセルで、今回のモデルチェンジでもこの手法を堅持した、と書いています。
0002
Jeep Wrangler」のHPより。

伝説のレストラン「エル・ブジ」の右腕、シェフ アラン・デーバーハイブ・トロサ氏が、国内3ヶ所のリッツ・カールトンホテルを巡る、ジャパンツアー開催!
VOGUE
分析機器や技術の発達に加え、我々の考え方自体が大きく変化しつつあります。料理の世界も例外ではなく、これまで伝承や経験則などで感覚的に行われてきた「調理」にも科学的な解析が進出しています。「分子ガストロノミー(Molecular Gastronomy)」という考え方もその一つ。料理の素材や食材、調理法、器具などを物理学的化学的に分析し、食と調理の分野を科学的に予測可能な領域へ進化させた、というわけ。この記事では、分子ガストロミーを積極的にメニューへ取り入れたことでも話題になったスペインの伝説的レストラン「エル・ブジ(エル・ブリとも)」のシェフがアジア各国を回って自身の料理を伝導する、と書いています。エル・ブジはスペインのバルセロナの北、地中海に面した海岸沿いにあった店で、料理長のフェラン・アドリア氏が一時休業し、2011年7月末までで閉店中。今回のシェフは、アドリア氏の右腕と言われていたそうです。
0001
リッツカールトン京都のHPより。


アゴラ編集部:石田 雅彦


アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑