某新聞が今更、港区議会の情報統制を取材するようです

2015年03月20日 07:00

港区議会
どうも新田です。怒りを通り越してあきれているこの頃です。東京・港区議選の告示まで残り1カ月を切ったわけですが、議長がすべての議員に対し、メディアからの取材を実質的に制限するという前代未聞、田舎の議会でも今更やらない“情報統制カルテル”を強いていたことを、ワタクシメが東洋経済オンラインで書いたことをご記憶の方もおられるかもしれません。ローカルネタではありますが、統一選を前に地方議会とメディアの関係を考える上で全国共通性のあるトピなので、お付き合いいただければ。まずは復習がてら記事をリードだけ転載。

港区議会が、議員の取材対応を制限していた
「取材内容を議長へ報告」は是か非か

東京都港区議会で異例の通達が出ていることが明らかになった。議長が2014年7月、全議員に対してメディアからの取材を受けた場合は議長に報告するように求めるよう求めていたのだ。議長は「報告を求めるもので取材を制限するものではない」としている。しかし、議員たちがメディアの取材を相次いで断るなど委縮効果を生んでいる可能性もある。複数の議員からは「これは実質的な言論統制」との声も聞かれた。言論の府である議会で、どうしてこのような事態が起こったのだろうか。

◆共産党の「てのひら返し」も不発か
その後もいろいろと情報が入ってきますが、結局、その後も議会では自浄作用が全く働いていないようです。記事が出た直後、区議のツイッターを観察してたら、浪人中の次世代の党の元区議やら、現役の女性区議やらが「追及します」とか勇ましいこと書いてましたが、ショッカーの戦闘員並みのザコ状態でまったく相手にされておられない状態のようです。それで、こういうカルテル破りでは頼みのはずの共産党会派はどうかというと、私の記事を見た区民が代々木にメールで問い合わせたら、こんな感じの回答が返ってきたそうです。八方手を尽くしてゲットした文面は、こちら。

マスコミの取材を事実上制限する港区議会議長「通達」は不適切であると考えます。日本共産党港区議団は、この点を確認し、議長にたいして「通達」の撤回を申し入れることにいたしました。有権者のみなさんのご期待にこたえ、安倍政権の暴走を許さず、くらしと平和を守るたたかいに、国政でも地方政治でも、真摯に、全力でとりくみます。今後もよろしくお願いいたします。日本共産党東京都委員会

お、おう。。。記事で私が指摘した、会派の幹事長と議長とツーカーだったことやら、一度はカルテルに同意したことなんかまるで無かったことにしているんですが、どうなんでしょうか。ていうか安倍政権、関係ないし(笑)この脈絡のない、恐らく他の陳情にも貼り付けている感満載のテンプレ文面にもの悲しさを感じます。そもそも、共産党の存在意義というのはKYぶりを発揮して、この手の談合やらカルテルを破ることにあるはずなんですが、代々木の党本部も港区議会はキラキラ吉良ちゃんみたいなアイドル系議員にそろそろ代替わりさせた方が先々のためにもいいじゃないですかね。

◆港区政担当記者は放置プレー?
それから共産党以上に度し難いのは、朝日、読売、毎日、産経、東京の一般紙各社の港区担当記者。何を放置プレーしてきたんでしょうかね。そもそも去年の夏にNHKの記者が最初に情報統制をキャッチして議長に抗議しに来て、さらには東洋経済オンラインで私が記事を書いたわけですが、紙面でまったく音沙汰がないというのはどういうことなんでしょうかね。どうせ、ネットメディアに先に書かれたから追いかけるのも恥ずかしいとか、区議選の調査票(候補者への身上・政策調査アンケート)集めで忙しいんでしょうけど、読売都内版で区政取材をした経験もある私からすれば、こんなアホくさいカルテルをやっていることを放置していること自体はおかしいと思うんですが、ニュース感覚は変わったんでしょうか。

当時ツイッターで記事も拡散したわけですが、各紙の記者たちも認識はしているようで、朝日の武井記者なんか地方自治に詳しく、本件を問題視しているはずなのに、これまで現場の記者に書かせに行っていないのはどうなんでしょうかね。

お、おう。だったら取材に行ってくださいよ。

それから東京新聞のサトー記者。特報部のベテランなんでしょ?東京新聞の特報部といえば、自民党の永遠の非主流派アイドル、河野タローせんせに絶賛される程の野武士集団としてゲリラ取材には定評があるわけで、「伏魔殿」とかベタなつぶやきしているヒマがあったら、こういう問題こそ若手に命じて切り込ませてほしいんですがね。

◆区政ヲチすらできない新聞は購読の価値無し
新聞社と言うのは縦割りであることは重々承知しているわけですが、ツイートされた皆さんは新聞社ドロップアウトしたワタシメなぞより、はるかに地方議会への見識と、お偉いポジションをお持ちなんですから、都内版の港区担当の若手記者に内線電話一本して、カミナリを落とすくらいの越権オーダーできると思うんですがね。

まあ、ワタシメの購読紙は日経ですが、一応、港区民としては、仮にいま朝日を購読していたら、選挙の1カ月前になっても何の成果も出ない段階で新聞取るの辞めますね。区政ウォッチングを委託している価値が全くないので。朝日は最近、統一選前に政務活動費とかカネの話を書き始めてますが、神田誠司・大編集委員様以下の皆々様におかれましては、足元の区議会で公人取材を公然と制限するアホなカルテルやってたことなぞご興味無いんでしょうか。

とりあえず、一部の区議のところには某紙が、私の記事を引き合いに取材を開始したようなので、それはそれで字になるかどうか楽しみにしております。

それから我が古巣の都内版港区担当記者さんですが、いま誰がやっているかしらないけど、この3カ月間、何のコンタクトも取ってこなかったのは非常に残念ですね。早く来たら色々ネタを差し上げたのに。もう他紙が先に当たりに来たら情報提供しちゃうからね。ではでは。

新田 哲史
ソーシャルアナリスト/企業広報アドバイザー
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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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