女性の「体型」は男性が「進化」させた

2015年03月20日 22:01

チャールズ・ダーウィンが唱えた「性淘汰」では、異性の好みに合わせるため、生物の特定の器官や色彩、機能などが特異に進化すると考えられています。たとえば、クジャクのオスはメスにアピールするためにゴージャスな飾り羽を発達させました。また、シカの種類のオスには、メスを巡るオス同士の戦いのために巨大な角が生えています。


こうした配偶者選択では、異性の好みは一方の異性の姿形に反映する、とも考えられています。尾の長いオスがメスに好んで選ばれる場合、オスの尾羽がどんどん長くなっていくわけです。ただ、性淘汰による特異な形質はコストでもある。あまりにも尾の長いオスは、身動きが緩慢になり、天敵に捕食される確率も高くなります。

逆に、こうしたハンディキャップこそが、異性に選ばれる理由になる、という説もあります。つまり、メスにとってみれば、尾が長く天敵に狙われやすく、高コストなのにもかかわらず生存できるほど遺伝的に優秀なオスである、というわけです。

我々ヒトの場合はどうでしょう。男性は女性の気を引くために何か特定の器官や機能を発達させているでしょうか。むしろ、ヒトの場合は女性の形質が男性にアピールするために変化した気配があります。また、この形質をよりオーバーに強調させるための服飾も発達します。

たとえば、英国のビクトリア朝時代に流行ったクリノリンというスカートは、クジラなどのヒゲを骨組みにしてドーム状にふくらんだものでしたが、女性の腰の細さとヒップを強調し、スタイルの悪さをカバーさせるためにできました。このドームがどんどんどんどん巨大になり、クリノリンに足を取られて転んで怪我をしたり、ストーブなどの火が燃え移って大火傷をしたり、という事故が頻発するようになります。

ヒトの男性が細い腰の女性を好むのは、他人の子を宿していないことや未経産婦を見分けるため、という説があります。また、ヒトの女性のバストが豊満になったのは、直立二足歩行により隠されたヒップの代替だ、という説もある。表題の記事によれば、米国テキサス大学の研究者らは、ヒトの男性の好みにより女性の体型が変化したことを明らかにしたようです。

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「a」と「b」はヒップが大きくなる様子。「c」は腰椎の前方へのカーブ。Credit: The University of Texas at Austin

ヒトの体を横から見ると「S」字型を描き、腰の上の背骨である腰椎が前方へ曲がっています。腰椎と仙椎の間で、直立二足歩行による上からの体重をクッションにし、衝撃を緩和させている。また、ヒップの上下に脂肪がついて丸みを帯びている。女性ではこの形質が男性より顕著になっています。

研究者らは、こうした体型の女性は安産型で多産型なので、男性に選ばれやすく性淘汰による体型の固定化が進んだ、と考えています。一方、どういう体型の女性を好むのか、200人の男性にアンケートした結果、同じような体型の女性を選んだらしい。数千年の間ずっと支持されてきたこの男性の好みは、そう簡単に変わることはないだろう、とのことです。

PHYS.ORG
Men’s preference for certain body types has evolutionary roots


Mrs. Obama: Americans Should Drink Unsweetened Tea
FOX NEWS
ミシェル・オバマ米大統領夫人が来日中に、まるではかったかのように日本人旅行者がチェニジアでイスラム過激派とみられるテロリストによって殺されました。ミシェル夫人は哀悼の意を表したらしい。日本滞在中には、安倍昭恵首相夫人が経営する居酒屋を訪れたりしましたが、砂糖を入れない日本茶なんかを飲んで自分の活動の正しさを実感したんでしょうか。この記事では、ミシェル夫人が進める米国人の食生活改善キャンペーンについて紹介しています。

ULTRASOUND RESTORES MEMORY TO MICE WITH ALZHEIMER’S
POPULAR SCIENCE
オーストラリアの研究者チームが、アルツハイマー病になった実験用マウスに超音波を浴びせたところ、記憶を復元させた、という記事です。アルツハイマー病の原因はまだ完全に解明されていません。しかし、若年性ではない老年性アルツハイマー病の場合、脳内の遺伝子が変化し、ニューロンなどへ影響を与えることにより引き起こされることが多い、と考えられています。この記事によれば「プラーク(plaque)」と呼ばれるアミロイドβ(amyloid-β)タンパク質が蓄積し、この物質がアルツハイマー病を発症させるため、超音波で脳機能を損傷させずにアミロイドβを分解させることができたらしい。超音波を浴びせられたアルツハイマー病マウスのアミロイドβは75%も減少した、とのことです。

Digital technology isn’t delivering the democracy it promised
QUARTZ
デジタルテクノロジーが進化発達すれば情報の共有化や活発なコミュニケーションなどで民主主義が広く実現する、という「約束」が守られていない、という記事です。しかし、そもそもそんな約束なんてあったんでしょうか。政府がインターネットなどを監視したり、ネットメディアに既存のマスメディアが浸食されたり、ハッカーが横行したり、あまりいいことはないような。もちろん、政治行政司法などの不正がデジタルテクノロジーにより明るみに出たり、SNSによっていわゆる「アラブの春」などが成し遂げられた事実はあります。どんなシステムや技術、方法も、それを利用する側と悪用する側のせめぎ合いです。

スマホで無料通信アプリを使用すると学力が低下することを明らかにしました
東北大学
これ、無料通信アプリなんてボカしてますが、明らかにLINEのことです。電話で会話するより、最近の子どもはLINEのチャットでコミュニケーションする。なんでもそうですが、過ぎたるは及ばざるがごとし、です。LINEに時間を取られ、睡眠や家族との関係、勉強など、あらゆることに影響が出ているようです。
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ようするに勉強する時間がなくなる、というわけ。学習意欲の科学的研究に関するプロジェクトより。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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