イマイチ盛り上がらない地方議会選を楽しむために

2015年04月05日 11:30

統一地方選、富山でも一昨日県議会議員選挙が告示され、10日間の選挙戦の火ぶたが切って落とされた。立候補している本人からすれば、この10日間で向う4年間の飯が食えるかどうか決まるわけで、嫌がおうにも気合が入る。

しかし、議員を選ぶ有権者側からすると、地方議会選挙単独ではイマイチ盛り上がりに欠ける、というのが本音の話ではないかと思う。

地方議会選が盛り上がらない理由

地方議会選挙が盛り上がらない理由の一つには、選挙の結果が自分の生活にどう反映されるのかわからない、ということがあるのではないかと思う。

国政の場合、選挙で選ばれた衆・参両議院から首班が指名され、内閣を組織する。このため、国会議員を選ぶとは、立法府の議員を選ぶというだけでなく、行政権を誰が担うか、という選択でもある。行政権には予算配分や租税など、自分の生活に重大な影響を与える要素が多く、自然と関心も高くなる。

これに対し、地方自治体は直接選挙で選ばれた首長が行政権を担っているため、地方議会議員を選ぶことがイコール行政の道行きを決めることにはならない。ここに地方議会選が盛り上がらない理由があるのではないかと思う。

地方議会選とは拒否権の付託 

では、地方議会の価値とはいったいどこにあるのか? 僕が考えるに、地方議会がもっとも地方自治に寄与しているのは、彼らに“拒否権”があるということだ。彼らには直接的にも間接的にも(オフィシャルには)予算配分を弄る権限はないし、負担を変えることもできないが、予算をはじめとして首長が行政権を行使するには、多くの場合、議会の議決や承認が必要だ。

こう考えると、地方議会議員を選ぶということは、自分のもつ拒否権を誰に付託するかを選ぶことにほかならない。国政選挙は行政権を選ぶ選挙であり、その選択基準は政策だ。しかし、地方議会は行政権を選ぶわけではないので、政策以外の視点が必要になってくる。

地方議会選を楽しむためには 

では、地方議会選で重要になる視点はなんだろうか?

これはあくまで私見でしかないが、自分に近い視点で拒否権を行使してくれそうなのは誰ですか?というのが大きな判断材料になるのではないかと思う。

視点はいろいろあると思う。若ければ若いほどいい、という考えもあるだろうし、ビジネス経験がない奴はダメだね、という考えもあるかもしれない。

いずれにせよ、自分と近い感性で行政に対して違和感を持ってもらえないと拒否権を持たせる意味がないので、地方議会選は候補者の”人となり“を見極めないと納得のいく選択はできないのではないかと思う。

あと1週間、富山では至ることろで街頭演説が開催される。他の都市でも同じ光景ではないかと思う。街頭演説というと退屈な印象があるかもしれないが、たまには足を止めて、候補者の人となりをじっくり観察してみてはいかがだろうか。他人事のように感じる地方議会選も、意外と楽しめるかもしれない。

藤田 哲朗
U-Turner日記@富山

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