ビジョンとは「仕事を通して実践する言葉」である

2015年04月13日 17:10
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新年度を迎え、会社や組織の新しいチームで働き始めた人も多いだろう。あまりにも当然ゆえに強く意識されることが少ないが、働く人のほとんどが「チームの一員」である。そこにはビジョンというものが必ず存在する。


コンサルタントの荻阪哲雄氏(以下、荻阪)は著書「リーダーの言葉が届かない10の理由」(日本経済新聞出版社)のなかで、具体的なケーススタディを交えてビジョンの重要性を説いている。

●ビジョン共有の2つのポイント

—なぜビジョンは伝わりにくいのでしょうか?

荻阪 これだけ「伝え方」のノウハウが普及しても、「なぜ、一生懸命に語っているのに現場に伝わらないのか?」と悩むリーダーが尽きません。なぜ、伝える技術を身につけたのに、リーダーの言葉は届かないのか?1対1では伝わる言葉も、1対多数では伝わりません。これがリーダーのビジョンを語る言葉が浸透しない原因です。1対多数で語られるビジョンは多くの場合、方向性を示すだけのスローガンになりがちで、言葉が言葉の意味を失ってしまうのです。

そしてふたつめに注視するべきは、言葉の問題だけではなく、組織の問題だと捉えなおすことです。「具体的に、何に、どのように働きかけるとリーダーのビジョンの言葉は、浸透できるのか?」という視点を持つことです。言葉の「伝え方」の問題ではなく、ビジョンの問題は組織と行動の問題だと認識しなければいけません。「チーム」をまとめようと声を張り上げても、「誰も助けてくれない」「ビジョンの共有ができない」と悩むリーダーの方は、この二つの視点から、「チーム」をまとめるリーダーとしての言葉と、自分の組織を見直してみてはいかがでしょうか。言葉を組織と行動の中でどう働かせるかが「実践する言葉」を生み出すポイントになると思われます。

—ありがとうございました。

尾藤克之/ジャーナリスト、経営コンサルタント
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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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