都構想否決について4-大阪と橋下さんの未来の予想

2015年05月24日 12:00

前回(都構想否決について3ー 大東亜戦争開戦との類似点)の続きです。


■大阪の未来(東京・海外流出が止まらなくなる)

既存政党(自民・公明・共産・民主)に加え、歯科医師会 ・薬剤師会・商店街連盟・各種組合・地域振興会(町内会の集まり)などなど、市から補助金を得ているあらゆる団体が反対に回りました。

つまり、バラマキは止めることはできず、衰退は加速度を増して続くことになります。

大阪の人は、他の地域の人から見ると、恐らく異常と感じるほど地元愛が強い地域です。私は中年のオッサンですが、否決を受けボロボロと泣きました。それほど異常なほどの地元愛を持っていたのですが……。東京に移住することに決めました。

私のような人が移住を決めるのですから、私より若い世代ではもっと移住が加速するでしょう。非効率でも、大阪に本社を置いていた企業もまだまだあったのですが、企業の東京・海外流出も止まらなくなります。

日本の東京一極集中は完全に固定化し、大阪は老人と生活保護の街になるしかありません。

■橋下さんが知事になるまでの足跡

橋下さんの未来を予想をするには、橋下さんの足跡を少し振り返らなければなりません。

私は、橋下さんはTVに出始めのころは、「舐めた奴やな~」と思って観ていました。まあ、嫌いな方でした。
大阪というのは、「茶髪の風雲児」などという形容がついた、大阪弁だかなんだか分からんような言葉をしゃべるにぃちゃんを、簡単に受け入れるような土地柄ではない(苦笑)そのころは、ほとんどの大阪人は「嫌いな方」に分類していたと思う。

更に、恐らくそのころは、金儲けのことしか考えてなかったとでしょう。これは、正直な印象ですが、タレント(弁護士ですが)が金儲けを考えてタレント活動をすることに対して、良いも悪いもない。その時点では、将来の知事・市長候補と思って観ていた訳ではないから、好き嫌いだけの問題です。

しかし、大阪もご多分に漏れず良い人材がいないため、タレントに声が掛かることが多くなっていた。平松さんの市長選にも、橋下さんは声を掛けられていた。声を掛けられてから、大阪の問題を考えるようになったんでしょう。だんだん、発言の質が良くなっていった。

その発言の質を観て、私は、「行けるかも」と思うようになりました。

知事になればタレント活動より大幅に報酬が下がるのに、それでも出るというのは、金儲け主義から変わったという証拠ですから、「本当に出るなら応援しよう」となった訳です。

「20000%ない」なんて、「出る」と言えば、TV局がそれまで撮り貯めていた映像を廃棄処分しなければならない。それは「20000%ない」という意味でしかなく、少なくとも私は、「20000%ない」と聞いて、「権利関係が整理ついたら出ます」という意味に受け取った。「『都』にならない」も同じですが、それをウソとかいうのは、レベル低すぎて反論にもなってない。

それはさておき、知事になって以降は、公人として本当に大阪のために命懸けでやってきたし、私の想像を超える成果を出したと思う。

そのすべてを手放しに評価しているわけではない。特に原発問題は、大阪が浮上するきっかけを棄ててしまった。しかし、震災から数か月の混乱の中では、ある程度仕方がなかったでしょう。トータルとしては、かつてない高評価で問題ないと考えています。

本当にお疲れ様でした。

■最大の敗因と橋下さんの未来予想

よその地域の人には分からないだろうし、言っても詮無いことだから誰も言いませんが、橋下さんの最大の敗因は、たかじん(やしきたかじん)さんがあのタイミングで病気療養に入り、あのタイミングで亡くなったからです。

たかじんさんが療養に入った頃から、大阪のニュース番組のほとんどは、反橋下、反維新になっていき、(投票のころは東京にいたため正確には知らないのですが)バランスの取れた報道になったのは、投票1週間前ぐらいじゃなかったかと思います。

「20000%ない」という状況のTV局の権利関係を整理して背中を押したのがたかじんさんでしたし、誰が何と言おうと、橋下さんを育てたのはたかじんさんです。たかじんさんは、「浪速のフィクサー」であったことは間違いありません。

橋下さんも、たかじんさんの影響の大きさを痛感していることでしょう。更に、衰えたとは言え、今なお巨大なマスコミの影響力を考えていることでしょう。

私はここで、「たかじんさんが生きていたら……」そんな詮無いことを言いたいのではなく、たかじんさんのやり方を間近で見てきた橋下さんは、政治家より「次のフィクサー」を目指すはず。と見ているということです。

橋下さんが大阪で次のフィクサーになるには、これから必ず失敗する既存政党のやり方を、つぶさに解説するだけでよい。既存政党は、まさにサンドバッグになるでしょう。それによって橋下さんは、あっという間にフィクサーのポジションを確立できますから、その後、「次の橋下徹」を育てれば良いのです。

政治家は作れても、フィクサーは簡単には作れません。これは橋下さんにしかできないことの一つです。

しかし、大阪で納まっている人ではないと思う。もし、全国放送の番組で使う局がでてくれば(私の願望ですが)、古舘伊知郎が(安倍首相の)足を引っ張るより、圧倒的に強い援護射撃を撃つこともできるでしょう。
そうなれば、日本のフィクサーになってしまうかもしれません。

全国では太田光(橋下さんは爆笑問題のプロダクション所属)より、ホリエモンと組むのが良いと思う。
TV局のプロデューサの皆さん、いかがでしょうか?

反対派の皆さんは、「虎を野に放してしまった(大阪に縛り付けておけばよかった)」と後悔することになるかもしれませんね……。

株式会社ジーワンシステム
生島 勘富
Twitter:@kantomi
Mail:info@g1sys.co.jp

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