スウェーデン人「我が国でも若者は70%しか選挙にいきません」

2015年05月06日 07:00

スウェーデン視察初日。


・スウェーデン直接民主党
・スウェーデン発祥の投票&議論システム「VoteIT」開発者
・スウェーデン社会省 障がい者政策・高齢者政策スタッフ
・ジェトロ(日本貿易振興機構)現地支社スタッフ
・スウェーデン大使館ブリーフィング

という五つのアポイントをこなし、先ほどホテルに戻りました…
今日は一番しんどかったです。。

スウェーデン社会省では山田政調会長の発案により急きょ通訳なしのガチ英語ディスカッションになるなど予想外の展開に見舞われましたが、なんとか聞きたいことは全部聞けた気がします。たぶん。

ネット環境がある会合ではリアルタイム実況をしておりましたので、元気会公式Twitterアカウントもご参照くださいませ。

ここまで海外視察の最中に情報発信をした政治家は史上初だと思う。
ネット環境ある限りがんばるぜーー。

さて、スイスに引き続き興味深かったのが、直接民主党やVoteITの方々との話であがった「投票率」について。

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(直接民主党の皆さまと)

民主主義の理想形の一つと言われるスウェーデンの投票率は極めて高く、2014年総選挙の投票率はなんと約85%にものぼります。
知識としては知っていましたが、

「わが国でも若者の政治離れは問題です。なにせ、70%の若者しか投票に行かないのですから…

なんて悲しそうな顔でさらりと言われると、日本に今すぐ戻って若者を強制的に投票所に連行したい衝動に駆られます。
すいません、日本では逆に70%の若者が投票に行かないんです…。

この点では同じように政治・政府への信頼が厚く、民主主義・政治参加の先進国と言われるスイスとは異なる点が見られます。

そのため結論からいうと、スウェーデンにおいては直接民主主義的な取り組みはそれほど求められていない、現時点では支持を受けないのではないかと感じました。

実際にスウェーデン直接民主党は現在、国会にも地方議会にも議席を有していませんし、ここを発祥の地とする海賊党も、大きく台頭したのは他国ドイツにおいてでした。
直接民主主義の手法は、国民から理解されているとは言いがたい状況のようです

大前提ですが、政治の仕組みに「絶対的な正解」はありません
その時代や地域、直面している問題によって最適な回答は変化します。

間接民主主義の徹底が求められる時期もあれば、直接民主主義の要素の導入が望まれる場面もあります。

そういった意味で、間接民主主義が充分に機能し支持を得ているスウェーデンにおいて、残念ながら「直接民主主義」という処方箋は適していないようにも思えるのです。

スウェーデンの政治に問題がないわけではありません。
移民の増加に対応できない政治への不満、そして移民排斥を唱える右翼勢力の台頭。
それに伴う社会不安、移民によって雇用を失った若者の危機意識の増大。。

偶然かもしれませんが、この「移民」問題は直接民主的な投票で決着をつけるのには非常に難しい課題であると考えられています。最後が絶対的な多数決になる国民投票では、数の少ないマイノリティが圧倒的に不利になるからです。

もちろん直接民主主義的な手法は乱暴にすぐ多数決を取るわけではありませんが、感情的にならず丁寧な議論で決着をつけなければいけない課題が目の前にあることも、スウェーデンでは政党や間接民主主義の中での議論が求められる一因かもしれません。

国民投票による直接民主主義的な手法で政治意欲を高めるスイス。
政党政治への圧倒的な信頼と投票率をキープし、民主主義を機能させるスウェーデン。

それぞれに違いはありながら、国民が常に「政治」と向き合っていることは共通です。
日本が学ぶべきはどちらか、はたまたどちらもか…。

明日は海賊党の創設者とも会える予定なので、このあたりについても更なるディスカッションを重ねていきたいと思います。

民主主義を巡る旅に、もうしばしお付き合いくださいませ。
それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。

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おときた 駿
東京都議会議員(北区選出)

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