外国人から見た日本はこんなに素晴らしかった!

2015年06月16日 05:14
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日本を観光目的で訪れる外国人が増えています。日本政府観光局(JNTO)の調査によれば、2011年に総数6,218,752人だった訪日外来数は、2014年には1,3413,467人(対216%)に増えています。2011年と2014年の伸長率で比較すると、中国が2,409,158人(230%)、ヨーロッパが1,048,731人(184%)、米国が891,668人(158%)と続きます。

訪日外国人が増えるなか、「外国人が教える日本の素晴らしさ」をテーマにした書籍に注目が集まっています。「日本人の知らない美しい日本の見つけ方」(サンマーク出版)は、ニュージーランド出身の写真家で教師でもある、デイモン・ベイ氏による「美しい日本」をふんだんに収録した文庫本サイズの珍しいフォトエッセイ集です。

今回は、担当編集者でもある、サンマーク出版の金子尚美副編集長に本書制作の意図や、読者に伝えたいポイントについてお聞きしました。

●日本人が気がつかない日本の良さをあらためて理解する

—本書を出版しようと思ったきっかけについてお聞かせください。

金子尚美(以下、金子) 「日本人が知らない日本の素晴らしさを発見する」ことをテーマにして考えました。決して有名な観光地でもなく、日常の普段の生活のなかで「息を飲むような景色」「日本とは思えない不思議な場所」「心がほっとする優しい風景」などについて、外国人目線で語ることにより、新たな日本の素晴らしさを発見できるのではないかと思ったのです。

時に外国人は日本人の知らない日本の良さを見つけたり、あるいは日本人が忘れてしまった日本のよさを思い出させてくれます。そんな日本の良さを再認識したかったのです。どこにでもある自然、町並み、遊ぶ子供達の姿、下町の人々、お祭り、日本人の日常生活から見えてくる一コマを大切にしました。

—外国人と日本人とでは文化の違いがあると思いますが、そのあたりはどのように対処していったのでしょうか。

金子 デイモン氏が、最初に来日したのは1991年で、その後の時間の大部分を日本で過ごしています。来日当初は文化や習慣の違いを強く感じたそうです。日常生活なかで感じたものとしては次のようなことを挙げていました。

たとえば休日の過ごし方についてですが、日本では休日に家族が揃ってどこかへ出かけるといった場合は、大きなテーマパークやショピングセンター、潮干狩りや海水浴、ハイキングやスキーなど、ご自宅から少し離れてはいるものの、多くの人が集まる話題の場所や、季節ごとに楽しめる場所へ行かれるというイメージがあります。ニュージーランドでは、休日に家族揃ってどこかへ出かけるというと、市内の公園や近くの川、海などに、ピクニックやキャンプをしたりサンセットを見に出かけたりと、季節を問わず身近にある自然が豊富な場所に出かけることが一般的です。(もちろん、どちらの国にもそうではないご家族もたくさんいらっしゃいますが)

魅力的な話題の場所やその季節に合った場所へ出かけて行く日本と、話題性はないけれど、通いなれた自然の中で過ごすニュージーランド。一般的な、家族揃っての休日の過ごし方ひとつをとっても、文化の違いが感じられます。

●日本人が知らない日本の素晴らしさとは

金子 ニュージーランドは探検家に発見されてからわずか数百年です。対して日本は太古から人類が住み、古くからの歴史がある国です。デイモン氏によると、京都や奈良に代表される、世界遺産の名だたる歴史的名所はもちろんですが、身近にある神社でも、調べてみると千数百年の歴史があるそうです。

また、日本人の主食であるお米を作っている、田んぼ。この昔からある自然に人の手が加わって作り出された環境である田んぼは、多くの生き物達の命を支えています。たとえば、何種類かのカエルは田んぼに産卵し、オタマジャクシという幼生期を経てカエルになります。そして、そのオタマジャクシやカエルを食物とする、多くの種類の鳥たちの命を支えています。有名なものでは、絶滅に瀕し手厚く保護されているトキがいます。

カエルを餌にして子育てをするために、渡ってくるタカやシギといった鳥たちもいます。お米を育てる場所である田んぼですが、実は多くの生き物たちにとってもなくてはならない環境です。そしてそれは、太古から人の手が加わっているからこそ維持されている環境なのです。あまり知られてはいませんが、このような環境は世界的にも大変貴重なものです。神社から田んぼまで、身近にあるものにも素晴らしい歴史がある国。それが日本だと、デイモン氏は写真を通して私たちに伝えてくれます。

今回の書籍はまったく新しい試みでした。文庫本という版型に日本人が知らない日本の素晴らしさを盛り込みました。文庫本ですから比較的廉価で誰もが手に取り易い価格です。本書をは、「日本とは思えない風景」と驚くような壮大で神秘的な写真から、「日本らしいまるで日本画のような風景」と安らぎを感じるような写真までおさめられています。まだ知られていない日本の素晴らしさが伝わったら幸いです。

—ありがとうございました。

ジャーナリスト
尾藤克之

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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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