統一教会を「宗教団体」に公認 --- 長谷川 良

2015年06月18日 11:40

オーストリア通信(APA)は16日、「ムーン運動で知られている通称・統一教会(世界基督教統一神霊協会)は国家に登録された『宗教団体』となった」と速報した。オーストリア連邦首相府文化局の責任者オリバー・ヘンハぺル氏(Oliver Henhapel)はAPA通信の問い合わせに応えたもの。

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▲ウィーンの国連でスピーチする韓鶴子夫人(2015年5月11日、ウィーン国連で撮影)

1998年からスタートした「宗教信仰団体」への登録は「公認宗教法人」への前段階で、オーストリアでは今回の統一教会を含め8団体がそのステータスを有する。同資格条件は少なくとも300人以上の会員を擁し、宗教的団体として独自の教義を有していることだ。統一教会は昨年8月、文化局に申請した。

オーストリア連邦首相府文化局の今回の決定に対し、グラーツの著名な憲法学者クリスチャン・ブルンナー氏は、「多様性を容認することは法治国家の基本だ。信仰の自由が保障されたことは、民主主義が機能していることを実証したことになる」と評価した。APA通信とのインタビューの中で語っている。
オーストリアは欧州ではスペイン、ポルトガルなどと共にローマ・カトリック教国だ。同国では統一教会は久しく“セクト”として中傷されてきたが、連邦首相府文化局が宗教団体として公認したことから、今後は同教会をセクト呼ばわりすることはできなくなる。
統一教会の「宗教信仰団体公認」ニュースは、同国のローマ・カトリック教会系通信社「カトプレス通信」も16日、APA通信の記事を掲載しながら、大きく報道した。

統一教会といえば、合同結婚式で有名だが、オーストリアの統一教会ペーター・ツェ―ラー会長は、「統一教会は合同結婚式を通じて国際社会の和解と文化の多様性を訴えてきた。家庭の価値は社会の福祉と世界の平和の鍵を握っている」と説明している。

APA通信は統一教会の歴史を紹介し、現在の最高指導者が2012年に死去した創設者・文鮮明師の夫人・韓鶴子女史であること、故文鮮明師が現在の北朝鮮で出生し、1954年に統一教会を創設し、独自の神学を確立したこと、1996年には「世界平和統一家庭連合」が創設されたことなどをかなり詳細に紹介している。

なお、欧州で統一教会がスタートして今年で50年目を迎えたことから、オーストリアのウィーンで先月10日、韓鶴子女史を迎え、「欧州統一運動50周年」記念集会が国際会議場オーストリア・センターで開催されたばかりだ。主催者側の発表によると、欧州35カ国から統一運動のメンバーたち約2500人が参加した。会場には、統一運動を支持する“平和大使”の政治家、大学教授らも同席した。ちなみに、韓鶴子女史は翌日の11日、ウィーンの国連で世界の平和と国連の役割に関してスピーチを行っている。


編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2015年6月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。


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