プランクトンにも「目」があった

2015年07月04日 17:13

生物の「目」の進化は、かなり興味深い。プラナリアは、百くらいに切り割いても全体が再生する生物として有名だが、このプラナリアにも「目」がある。頭部に小さな黒い点が二つ並んでいるのだ。これは原始的な「目」とされ、レンズもなく視細胞も少ない。

一方、昆虫の複眼は我々の目とはまったく違っている。だから、生物によって別々に「収斂進化」したのだろうと考えられていた。この学説が覆ったのは、遺伝子の研究からだ。生物の基本的な機能は、かなり原始的な生物でも我々ヒトでも共通に持っているホメオティック遺伝子によって形作られることがわかった。

目を作る遺伝子は「Pax」という遺伝子群のナンバー6である「Pax6(パックス6)」という遺伝子らしい。転写調節因子としても知られているPax6は、ホメオティック遺伝子として発生時から脳の機能性の獲得に関係していると考えられているが、その多くの働きはまだよくわかっていない。

表題の記事では科学雑誌『nature』の論文を紹介しているが、これはなんと植物プランクトンにも「目」があった、というものだ。捕食活動の際にこの「目」で獲物を「見ている」らしい。このプランクトンは渦鞭毛藻(うずべんもうそう)で、2本の鞭毛で水中、海中を推進し、基本的に光合成で栄養を得るが、ほかのプランクトンを食べたりもする。

「目」の定義が問題になるが、Pax6によって「目」ができるのはおそらく軟体動物からだろうと考えられていて、こうしたプランクトンでも同じ遺伝子があるのかどうか、この論文には書いていない。いずれにせよ「目」のようなものは、生物が共通して必要になる器官なのだろう。

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科学雑誌『nature』に掲載された「Eye-like ocelloids are built from different endosymbiotically acquired components」という論文のプランクトンの「目」。同論文のFigureより。

すぎりおのがんばったるねん
プランクトンの目


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アゴラ編集部:石田 雅彦


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