人生における「最大のリスク」とは何か? --- 内藤 忍

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「SHINOBY`S BAR 銀座」について様々な角度から赤裸々に語る日経ビジネスオンラインの連載の最新分がアップされました。今回のテーマは「リスク」です。

実は、2月に開店した当初、看板メニューだった「キャビア・オン・ザ・エッグ」は六本木にあるお店のスペシャリテ(写真)を参考に開発しました。卵の殻の上だけを割った半熟卵に、薬味とキャビアを乗せた見た目のインパクトの強いメニューでしたが、コストに見合った価値を提供できず、2か月でメニューから外しました。

順風満帆に進んでいるように見えるお店ですが、このような失敗を繰り返しています。様々な課題が毎日のように出てきて、その対応を繰り返しているのが現実です。すべてがうまくいっているのでは、決してありません。

しかし、失敗を恐れずチャレンジするからこそ、その先に成功が待っています。「成功とは、情熱を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである」というのはチャーチルの言葉ですが、最終的に「成功>失敗」となれば良いということです。それも、1勝9敗であっても、大きな1つの成功を手に入れれば、すべての失敗を越えることができるのです。

そう考えると、失敗を恐れて何もしないことが、最大のリスクであることがわかると思います。無鉄砲なリスクテイクはやるべきではありませんが、たくさんのリスクを取ることによって、その中から成功が生まれてくる可能性が高まるとも言えるのです。

SHINOBY`S BAR 銀座に限らず、仕事でプライベートでたくさんのリスクを取っています。その中には思い通りにいかないことも多々ありますし、失敗したと後悔することも少なくありません。でも、もしそれらのチャレンジをしなかったらどうなっていたかと想像すると、その結果の方が恐ろしく感じられるのです。

人生における最大のリスクは「やって失敗したことによる後悔」ではなく「やらなかったことで、後から感じる後悔」だと思います。せっかくの一度の人生。やりたいことをやってみて、その結果を楽しめるようになりたいものです。

SHINOBY`S BAR 銀座は7月末で、開店から丁度半年になりました。これまでのチャレンジを今月とても長いタイトルの書籍にまとめて出版します。次の半年も、さらに後悔しないようにチャレンジしていきたいと思っています。

<参考図書>
「銀座で素人が始めたファンが続々と生まれる看板のないワインバーの仕組み」 内藤忍

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年8月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。