米国で破壊されたヒッチハイクロボットの残念な末路

2015年08月05日 12:15

ヒッチハイク(hichhike)というのは、徒歩旅行者(hiker)が通りがかりの車などを止めて(hitch)乗せてもらうことを言うが、これは乗せてもらうほうも乗せるほうもけっこう怖い。ネット上にはヒッチハイクにまつわる「都市伝説」が山のようにある。人間同士の信頼関係がなくなった時代には、ヒッチハイクそのものも都市伝説になっているのかもしれない。

表題の記事では、カナダの研究者が社会的な研究として「ヒッチハイクロボット」を作り、北米大陸の東岸の米国マサチューセッツ州から太平洋岸を目指してヒッチハイクをさせていたが、出発後2週間の8月2日に破壊された状態で発見された、と書いている。「HitchBOT」と名付けられたこのロボット、車が通りかかると頭部のLEDを点滅させ、簡単な会話もでき、行きたい場所を指示して乗せてもらう機能を持っていた。

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hitchBOTのTwitterページ。8月1日までは善意の人々に囲まれて幸せな旅をしていたのだが。

過去にはカナダの横断や約10日間のドイツやオランダでの実験に成功していた。だが、米国はロボットにとって過酷な社会環境にあったらしい。研究者はロボットに取り付けられたGPSで位置情報を得て状況を観察していたわけだが、フィラデルフィアにたどり着いた地点で何者かによって頭部や両手をもがれた状態にされてしまった。

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破壊された「hitchBOT」を報じるカナダCBCのジャーナリスト、Lauren O’NeilさんのTwitterページ。

こうした社会実験では、ロボットを人間がどう感じるかがよくわかるが、ネット上などで話題になり、周知の存在になると結果がまた変わってくるだろう。まったく未知の状態と既知の状態で人間の対応がどう変化するか、というのも興味深いが、乗せてくれた人間、乗せてくれなかった車とその持ち主についての情報も取得できたらもっといろいろなことがわかってくるだろう。

QUARTZ
Canada’s hitchhiking robot is brutally decapitated after two short weeks in the US


Feed supplement greatly reduces dairy cow methane emissions
ScienceDaily
地球が温暖化している、と主張している人たちは、その原因を人工的に出されている二酸化炭素だといっているわけだが、メタンも温室効果ガスの一種だ。そのため、牛やブタ、羊などの草食の反芻動物が出すゲップや屁に含まれるメタンガスが温暖化の犯人だ、という説も根強い。メタンガスには二酸化炭素の数十倍の温暖化作用がある。この記事では、米国ペンシルベニア大学が牛の飼料にメタンを減らすサプリメントを混ぜた、と報じているが、このサプリメントを使うと30%もメタンガスの排出量を減らすことができるらしい。そんなに影響があるのなら、メタンガス税を課したらどうだろう。

電子書籍に最も出費する国は日本
Current Awareness Portal
米国の調査だが、この結果は意外ではない。主な理由はマンガが電子版で読まれるようになってきたからだろう。ようするに、世界で最もマンガを読む国民が日本人というわけだ。長期連載マンガの単行本を全巻そろえると、部屋の中がいっぱいになってしまうが、電子版ならそんな心配もないだろう。

Firefly enzyme inspires Swiss team to create portable disease test kit
gizmag
ホタルやクラゲの一種には自ら発光する蛍光タンパクを持つものがいる。このタンパクはルシフェラーゼと言うが、遺伝子発現の効果を観察するためにベクターに混ぜて使われることも多い。目的の遺伝子がちゃんと機能しているかどうかを、蛍光タンパクの発光量により評価する、というわけだ。この記事では、ホタルから取り出したルシフェラーゼを使い、健康状態や疾患の検査キットを作るというスイスのローザンヌ工科大学の研究を紹介している。安価で迅速な検査が可能となるらしい。

Thousands of womb cancers prevented by the pill: study
BUSINESS INSIDER
24カ国の高所得国の避妊用ピルの服用を止めた2万7276人の女性を10年間、追跡したコホート調査による試算によると、高所得国1国で約20万人の女性が避妊用ピルを服用することで子宮がんを回避できていた、ということがわかったらしい。この試算を敷衍すると、過去50年間で40万人の子宮内膜がんがこれらの諸国で回避されたことになる。避妊用ピルは子宮がんの原因になるのでは、と言われてきたが、この調査では逆に子宮がんを防ぐ作用があることがわかった。調査自体のバイアスや交絡などを慎重に見極める必要がありそうだ。


アゴラ編集部:石田 雅彦

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