壊れた心臓をベルクロで補修する技術とは

2015年09月01日 11:06

我々の体細胞は、1日あたり約3000億個が生まれ、ほぼ同じ数が死ぬ。こうした体細胞は、約7カ月で入れ替わると言う。つまり、半年ごとに我々の身体はリニューアルされているわけだが、完全に新しく入れ替わる期間は約2年とも言われている。

しかし、入れ替わらない細胞もある。生まれたときから数が変わらず、死滅する数だけ少なくなっていく。それは脳細胞と心筋細胞だ。もちろん、DNAによって分子レベルの修復は行われるが、脳と心臓の細胞は細胞分裂せず、ほとんど数は変化しない。

心臓の病気、心疾患は、がんに次いで死亡率が高い。虚血性心疾患や狭心症、心筋梗塞などがあるが、心臓そのものが原因というより、心臓へつながる血管に何か不具合が起き、それによって心臓の細胞などが破壊される。

表題の記事では、カナダのトロント大学の研究者らが、心筋を「ベルクロ」のように補修する細胞シートを開発した、と書いている。冒頭で述べたように、心筋はほかの臓器の筋肉とは違っている。実験室内で心臓の筋肉組織を作ることは難しくないが、実際に生体内で機能させるのは大変だったらしい。

特殊ポリマーを土台にして二次元構造を作り、そこへ細胞を植え付けて立体的なシートにしたようだ。この手法はまだ検証中とのことだが、心筋だけでなく、細胞の材料を作り出す繊維芽細胞や肝細胞などでの応用も可能らしい。

ちなみに、虚血性心疾患を引き起こす危険因子は、高血圧や脂質異常、喫煙、高血糖などがある。リスクは生活習慣に関係するわけで、この病気を予防することは十分に可能、ということだ。

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ベロクロ状の心筋を作り出したと報じる「UNIVERSITY of TORONTO」のHP。

ScienceDaily
New ‘Tissue Velcro’ could help repair damaged hearts


積み荷によってフォーメーションを変更できる、一輪車ドローン
GIZMODO
メキシコのインダストリアルデザイナー、Kobi Shikarが考え出した「ドローン」らしい。最近はコントール型のロボットをすべてドローンと読んでいるが、もともとドローンとは英語で雄のハチ(Drone)を意味する。だから、このような一輪車は正確にはドローンとは呼べないように思う。分散型のロボットがフォーメーションで集合したり別々に機能したりする、というアイディアは古典的だ。これもセグウェイと同じ倒立振子の技術を使っている。
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Kobi Shikar氏のHPより。

【心理学】犬はどのように物事を覚えるのか
ガジェット通信
イヌにも心理学が適応できるのだろうかという疑問は横に置いて、なかなか興味深い記事だ。人間も同じように「学習」をするわけだが、ひょっとすると学習能力という点だけで言えばイヌのほうが優秀かもしれない。イヌは集団で社会生活を営むオオカミなどを祖先に持つ。そうした遺伝子がこの記事で紹介している社会的学習の基礎になっている。

意中の彼女を落とすには? ハリウッド俳優の猛烈アタック列伝。
VOGUE
日本でも中年俳優が人気女優を「ストーカーまがい」などと揶揄されながら「落とした」ことが話題になっている。この記事ではジョージ・クルーニーやレオナルド・ディカプリオなど、ハリウッド男優の方法を紹介。ハリウッド・セレブなので、それだけで十分すぎる魅力になるのだろうが、そうした男性を惹きつける側の女性もかなりしたたか、ということだろう。

The 50 best colleges where students earn high starting salaries
BUSINESS INSIDER
米国では会社勤めのサラリーマンよりシリコンバレーあたりで一発、起業するほうが尊ばれる、などと言われるが本当にそうだろうか。この記事を読む限り、米国人もやはり安定志向なのだとわかる。ただ、失敗してもリカバリーを許容する社会やシステムになっていたり、有望なビジネスモデルには融資ではなく投資する風土があるのは確かだろう。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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