なぜ「できない」子が減っているのか

2015年09月14日 11:43

ネタバレ注意なのだが、先日、映画『ジュラシック・ワールド』を観てきた。その中に、ちょっと首を傾げるシーンがあった。恐竜に追われた兄弟が、川に飛び込んだ後、陸に上がって暗がりを探索するのだが、兄が弟にマッチを要求する。

弟がマッチを持ち歩いているという伏線もないので唐突だし、もちろん防水マッチはあるにはあるが、川に飛び込んで濡れているマッチがつくのかも疑問だった。おそらく、イマドキの少年がマッチを持っている前提であるシーンは、編集段階でカットされたのだろう。そうでも考えなければ、あの設定はあり得ない。

そうしたイマドキの日本の小学生の母親を対象にした調査を、象印マホービンが行った、と話題だ。サンプルは、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の小学生の子どもをもつ主婦(母親)で、実施時期は2015年5月15日~18日。かなり期間を空けて定期的に行われている調査らしく、前回は1995年5月に行われている。調査方法はインターネット調査(前回は調査票)で、有効回答数は330(前回:300サンプル)とのことだ。

質問内容は「包丁でリンゴの皮をむくことができるか」とか「缶切りで缶詰を開けることができるか」、「マッチで火をつけることができるか」などだが、子どもの代わりに母親が回答しているので、実際はできるが母親はできないと思っているケースもあるだろう。

さて、この中で、マッチで火をつけることができるか、については「できる」が18.1%、「できない」が13.1%、「やらせたことがない」が68.8%となっている。前回(1995年)の調査では、それぞれ58.9%、15.4%、25.8%だったので、できる子が約1/3に減り、できない子も少し減り、やったことがない(と母親が思っている)子が大きく増えている。

ここで興味深いのは、できない子が減っている点だ。マッチに限らず、リンゴの皮むきや缶詰の項目でも「できない」子が少しだけ減っている。自分の子が「できない」と答えることを「うちの子はやればできる子」と躊躇する母親が増えたのか、それとも実際にできない子が減っているのか。いずれにせよ、常に防水マッチを持ち歩いている少年が、日本でも米国でも少ないのは確かだろう。

象印マホービン
イマドキ小学生の生活体験に関する調査


2016年大統領選:人気上昇中のベン.カーソンの政治思想
アメリカ ウオッチ Yuko’s Blog
候補者が乱立し、本命と思われていたヒラリー・クリントン氏の支持率が落ち込み、ドナルド・トランプ氏が急浮上するなど混沌としている米国の大統領選挙だが、この記事では共和党でトランプ氏に次ぐ支持率のバン・カーソン氏について紹介している。黒人のカーソン氏が共和党で支持されているというのは、彼がジョンズ・ホプキンス大学の神経外科医という特異な才能の持ち主であることを考慮に入れても不思議な現象だ。トランプ氏とカーソン氏が共和党で支持を集めている、ということは、米国が迷走状態にあることの証左のように思われる。

Romantic opportunities appear to influence women’s sexual identities, but not men’s
PHYS.ORG
これはなかなか興味深い記事で、米国の社会学会(the American Sociological Association、ASA)で発表されたものらしい。ジェンダーと性的な同一性、つまり異性を好む男女の指向について書いている。高学歴で容姿に恵まれた女性は、男性との出会いも多く恋愛機会も豊富だが、実際には女性同士のロマンチックな関係に惹かれることも潜在的にあるらしい。男性のほうは女性よりもそうした傾向が低いようだ。概してホモセクシャルな男性のほうが多いように思われがちだが、性選択の戦略でいえば女性のほうが男性よりもしたたかなのだろう。

DARPA
米国の国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency、DARPA)の記事だが、脊髄を損傷するなどして身体を動かすことはもちろん、手足の感覚も失ってしまった人の脳に直接アクセスし、義手で触った感覚を伝える、という技術が開発されたようだ。こうした患者のみならず、この技術を逆に使えば脳からダイレクトにマシンを動かすことができる。研究主体がDARPAということで、治療に応用されるよりも兵器として実用化されるほうが早いのかもしれない。

Intelligent Machines: The jobs robots will steal first
BBC NEWS
自動書記ロボットができればライターはいらなくなり、自動運転ロボットができればタクシー運転手は廃業するだろう。この記事ではこのほかにバーのカクテルウエイターや医師などが、ロボットの出現で仕事を失うかもしれない、と書いている。ロボットに仕事をまかせ、我々はリゾートで遊び暮らすことができるのだろうか。やはり、それも難しい。ロボットに仕事を奪われたら、ロボットの出来ない仕事を探すしかないだろう。


アゴラ編集部:石田 雅彦


アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑