シリア難民を生み出したのはまた米国か

2015年09月18日 14:32

シリアからの難民がEU諸国へ押し寄せている背景には、ずっと難民を受け入れてきたトルコが難民をEU側へ「解放」してしまったからだ、などと言われている。反アサド、クルド人排斥のトルコはシリア難民を受け入れる責務があるのだが、それももう限界というわけだろう。一方、百万人単位で難民が押し寄せているドイツやオーストリアもすでに音を上げ始め、元から絶たなきゃダメとばかり、フランスあたりは、いわゆるIS(イスラム国)への攻撃を開始する構えを見せている。

米国は依然として傍観者として手をこまねいている。イスラエルの手前、あからさまにアサド容認へ変節するわけにもいかず、イランを勢いづかせることもできないからだろう。そもそもシリアがこんなことになったのは、アサド政権の圧政が直接の原因でもあるが、反アサド勢力に対して米国などが梃子入れをし、イスラエルのためにイランを牽制しようとしたからだ。だから、米国にはこの混乱をなんとかする責任がある。だが、自国の兵士をもう一兵も殺されたくない米国が、本気で介入することはないだろう。

さらにさかのぼれば、米軍占領後のイラクが混乱状態に陥り、イラク軍へ供与した米軍の武器弾薬がISの手に渡ってしまったことが、シリア混乱の背景にある。欧米に支援された反アサド、米国製の武器とイラク内の反米勢力を集めたIS、そしてロシアが肩入れするアサド政権が三つどもえの内戦を展開していて、収束される気配がないのだから、大量の難民が国外へ出て行くのも当然だろう。このように、二重の意味で米国には難民大量発生を解決しなければならない責任がある。

フランスにしても武力介入はブラフっぽいが、各国が及び腰の中、ロシアがIS根絶に名乗りを上げた。シリアの港は、不倶戴天の敵であるトルコが抑えているボスポラス海峡を経て、黒海から地中海へ出ていきたいロシア海軍にとって不可欠の施設だ。ロシアが港を提供するアサド政権に肩入れするのは当然だが、これを阻止したい欧米が反アサド勢力を煽った、という図式もある。この記事によれば、アサド政権への武器供与を牽制されてきたロシアが、この混乱状態に乗じて再び武器弾薬をシリアへ運び入れているらしい。ロシア製の対艦ミサイルは、シリアと敵対するイスラエル海軍にとって大きな脅威となるだろう。

ZeroHedge
Assad Goes On Offense, Bombs ISIS “Capital”, Deploys New Russian Weapons


Frozen Giant Virus Still Infectious After 30,000 Years
livescience
シベリアの凍土から数万年前のウイルスが発見された、という記事だが、巨大な遺伝子構造を持つ珍しいウイルスらしい。人類とウイルスや細菌、真菌の「戦い」は長いが、そのほとんどは「無害」なものだ。問題は、これらのウイルス類が害を持つように遺伝子を変化させることで、たとえば人類が家畜類を飼い始めたころ、家畜由来のウイルスなどが変異して人類を攻撃してきたことがある。人類は抗体を持ったり、抵抗性を高めることでこの攻撃を撃退し、かわしてきたわけだが、後天的な免疫機能を取り込み、ウイルスの変異に対応してもいる。今回、シベリアで見つかった古代のウイルスは、こうしたウイルスの変異のメカニズムを解明するヒントになるばかりか、この記事によれば研究者は生命誕生のメカニズムを知ることになるかもしれない、と言っているようだ。

Hitler’s Black Book – List of Persons Wanted
FORCES WAR RECORDS
ミュンヘン時代のアドルフ・ヒトラーが、議員時代のウィンストン・チャーチルと会談するはずだった、という話があるようだ。まだ、一介の右翼の頭目風情だったヒトラーが、なぜチャーチルと会おうとしたのか。会談はヒトラーが直前でキャンセルして実現しなかったらしいが、この記事では、総統となったヒトラーが密かに暗殺するように命じた2000人あまりの著名人のリストを紹介している。リストには、そのチャーチルやH・G・ウェルズ、ヴァージニア・ウルフなどの小説家、ノエル・カワードなど映画俳優らの名前がある。

Can You Tell the Difference Between 720p, 1080p, and 4K? This Chart Can Tell You
lifehacker
確かに4Kの映像は素晴らしくキレイなんだが、しばらく見ていると慣れてしまう。Retinaディスプレイもそうだ。この記事では、チャートによって720p、1080p(pはプログレッシブ)と4Kの違いを説明している。重要なことはスクリーンサイズが大きくなればなるほど、画面から離れて見なければならない、ということだ。当然だが、近ければ走査線のノイズが目立つ。しかし、離れると画面が小さくなる。4Kでは走査線が緻密なので、近くで見てもノイズを感知しにくい、というわけだ。

容量減が効いた?iOS 9の初日のアップデート率がiOS 8を超える
小龍茶館
Appleに限らないが、新しいOSがアップデートされた時には、この記事の後半に書かれているように、早急に飛びついてはいけない。勇者たちが突撃して多種多様なバグを修正報告し、それが反映されるまで待つべきだ。WindowsしかりAndroidしかりiOSしかり。それにしても昔はこの程度のアップデートで整数単位のヴァージョン変更はしなかったものだ。iOS9なんて、本来ならiOS7.2.2くらいのものだろう。


アゴラ編集部:石田 雅彦

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑