方言のマジックと親しみの演出!政治家はパフォーマー

2015年12月31日 01:09
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本日は大晦日。帰省している方も多いことでしょう。地方独特の文化として発達してきたものに方言があります。方言とは地域によって音韻・文法・語彙などが異なる言語体系のことをさします。

●政治家は方言の達人

政治家は方言を上手に使い分けることができます。昨今の選挙状勢をみると聴衆の親しみやすさは大きな要素だと言われています。地元の会合では方言で親しみやすさを演出して聴衆との距離を詰めます。

自民党の小泉進次郎代議士は、方言を使ったスピーチが上手いといわれています。小泉代議士が全国各地で披露する定番の演出でもあり、方言のスピーチを聞いた途端に集まった数百名は、あっという間に小泉代議士のフアンになってしまいます。そのスピーチには、いくつかの「法則」があります。第一が「地元言葉」による方言です。第二が対抗陣営が強い選挙区では方言を封印するなど柔軟な対応ができることです。

昔は、各地域で独自の語彙・文法等が発達しました。これが方言の所以といわれています。地域独自の言語ですから、上手く方言を喋ることができれば地域の人からは好意的に感じられることは間違いありません。

政治家は有権者の支持が得られなければ当選できません。そのためには親しみの演出は不可欠になります。選挙区に入れば普段の平常時には標準語で会話をしていても、地元の言葉や方言を活用します。

そして選挙区内では高級車を利用しません。東京では高級車を乗ることが多い政治家も、選挙区内では旧型の車を乗り回し庶民派をアピールするものです。地元の方言や訛りを頻繁に活用しながら、地元出身であることをアピールすることからもその効果がうかがい知れます。

●政治家はパフォーマー
 
ある政治家の選挙区が農村部だったとしましょう。田んぼや畑での、モミまきや種まき、あるいは稲刈りや収穫の時期、農家は総出で農作業に精を出しています。それが、選挙の時期と重なると選挙カーは、農作業をしている有権者の皆さんに大声で手を振りながら「調子はどうですか?」と声を掛けながら、ズボンをたくし上げて、靴のまま水に濡れながら降りていきます。

農家の方はビックリ。「先生。私たちがそちらに参りますから靴が汚れてしまいます」。先生はすかさず、「何いうか。そんなことは関係ねえ」と大声を発しながら、皆さんの近くに歩いていきます。「今回の選挙は厳しいです。いまは2番手です。皆さまの力で押し上げていただきたく思います」と農家の皆さんの手を握りしめながらその場を後にします。農家の皆さんは大感激です。「私たちがついています。頑張ってくさい」と心に誓います。

選挙カーのなかにはエナメル製の替えの靴と替えのズボンが用意されています。場所を変えながら、同じような光景は選挙期間中に何回も繰り広げられることになります。ビジネスにおいても、クールビズだからこそネクタイ着用でスーツを脱がない。真夏であっても爽やかな顔をしている。冬に日焼けをしている。ちょっとした工夫で印象が変わります。ビジネスパーソンの皆さまも自らを演出する技術を習得してみてはいかがでしょうか。

尾藤克之
経営コンサルタント

尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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