2015年を振り返って

2015年12月31日 10:43

皆さんにとって2015年はどのような年だったでしょうか?私はおかげさまで今年も暇にさせてもらえず、あわただしく活動し、あっという間の1年でありました。常にチャレンジや新しいことをやってみる「勇気の一歩」を心がけていたことがキーだったと思います。来年も同様ですし、既に大きなチャレンジが待ち構えております。頑張っていきたいと思います。

経営の世界で見ると大企業の苦悩と新興企業の元気の良さが目についた1年でした。シャープ、東芝、三井不動産、旭化成といった大企業に大きな試練があり、スカイマークの破たんもありました。マクドナルドの業績が回復しないというニュースもほぼ一年を通じて語られました。三菱飛行機は初飛行に成功したものの主翼の強度不足で引き渡しが更に1年延びる事態になってしまいました。こう見ると株式会社ニッポンは円安もあり企業業績は概ね好調に推移したものの将来に繋げる夢を抱けるほどスカッとする展開とは思えません。

私は日本の大企業の動脈硬化が大きな問題になってきている気がします。組織が大きすぎ、社員が社内ライバル意識を持ち過ぎ、足を引っ張り合い、役所と同様、縦社会が強化され、横のコミュニケーションが弱まったのではないでしょうか?また、ネットを通じた犯罪防止もあり従業員への管理強化がさらに進み、コンプライアンスという名のもと、手も足も縛られ、良い発想もできなくなっていないでしょうか?つまり、大企業なのに大企業のチカラをだせなかった、とも言えます。

シャープは経営側と社員の会話が出来ない、東芝はトップが利益史上主義、売上至上主義でした。杭打ち問題は重層の発注関係から責任を押し付ける姿勢丸出しでした。マックは顧客との対話が出来ず、三菱飛行機の親会社の三菱重工もその縦割り組織に問題があると指摘されています。

一方、新興企業は目的意識が明白で扱い品目も限定され、社員のマインドをしっかり保つことが出来たため、業績にストレートに反映したのではないでしょうか?直近ではフィンテックなどがブームになっていますが、IoTやAI、自動運転の自動車、セキュリティ、ロボット、医療など日本ならではのきら星の技術を作り出す能力には長けていると思います。問題はそれら小さな技術を大きくまとめ、世界に売り出すことが出来るマーケティング能力が欠如していたと思います。本来ならば大企業がその部分をカバーすべきでしょう。

経済政策ではアメリカの注意深い利上げが今のところうまくいっているようにみえます。金融の混乱はなさそうですが、これはイエレン議長の根回しと対話能力によるところが大きかったと思います。グリーンスパン元議長の様にその難解な発言に市場は解釈の仕方で振り回されたのとは大違いです。一方の黒田総裁はいろいろ言われ続けてきましたが、結局は成果がまだ出ていない点に集約されるでしょう。但し、これは新春の2016年展望のブログで触れると思いますが、2016年は資源価格は巻き返すとみていますから黒田総裁には援護材料になると思います。

中国経済は一時期相当不安視されましたがハンマーで叩くようなショックはとりあえず、過ぎ去ったのではないでしょうか?なんといっても新中流となる人たちが日本の人口の2倍以上も生まれたわけですからそこから発生する消費、サービス支出は無視できないと思います。

安倍政権はどうでしょうか?岩盤のようなものを良く動かしてきたと思います。個別の評価はともかく、議論になっていた案件、安全保障であったり、慰安婦問題、テロに立ち向かう姿勢、更には沖縄基地問題でも国としての明白な姿勢を打ち出し、その行動力には大いに拍手を差し上げたいと思います。アメリカ議会の演説も戦後70年の談話もよくできていたと思います。世界で日本の首相の名前を久々に覚えてもらえ、一目置かれたことは大いなる評価であります。勿論、政治家ですから常に反対派はいます。プーチン大統領の様に異様なまでの支持率があること自体がおかしいわけで近年の政治家としては十分な仕事ぶりだと考えています。

安倍首相は近隣外交もうまく進めたと思います。中国と韓国との関係は一時はどうなるかと思いましたが、最近は安倍外交で落ち着きました。これは安倍首相がイエレン議長と同様、よく対話するタイプだからではないかと思います。

経済については国民から不満が多いようですが、客観的に見れば失業率はあれだけ改善し、賃上げも少しずつ浸透しています。2015年の税収は伸び、16年の税収は57兆円と15年比3兆円増を見込みます。これは経済が好調である何よりの証拠でしょう。そう考えると世論のそこまで厳しい評価というのもどうなのかな、と思います。

概括すると2015年は日本は比較的うまくやってきたと思います。年始にはIS問題に直接的に巻き込まれたりしましたが、着実に歩を進めたのではないでしょうか?

ブログのお読みの皆様、今年も一年、ご愛読、ありがとうございました。皆様の無数のコメントにほとんどご返事できず、申し訳ないと思っております。目は通しており、勉強させて頂いております。来年もより一層、研ぎ澄ました切り口で迫れるよう頑張って書いていきたいと考えております。

素晴らしい大晦日をお迎えください。新春は2016年展望として世界編と国内編を二回に渡りお送りする予定です。

では今日はこのぐらいで。

岡本裕明 ブログ 外から見る日本、見られる日本人 12月31日付より

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