やっぱり日本の学校教育は、日本企業に向いている

2015年12月31日 17:32

中央大学の竹内健教授が東芝の意思決定について

積極投資したカリスマと、その後に問題の隠蔽を続けた、年功序列で来たイエスマン経営者という組み合わせが、取り返しがつかないほど損失を拡大させてしまったように感じます。

と述べている。

学校教育は年功序列で来たイエスマンを作るのは得意分野である。なぜなら、現在の学校教育の目的がそのようにできているからである。文科省のひとは「個性の時代」とかいうが、あいかわらず学校現場ではいかに多くのイエスマンの子どもを作れるかが、職員室内での教員の評価を決める。この場合、カリスマは教師となる場合が多い。

2015/12/29付日経新聞では、阿部彩首都大学東京教授が「公教育の立て直しが急務」と題して

まずは義務教育段階で、すべての子どもが中学3年までに身につけるべき学力を確実に習得できるように徹底すべき

と述べているが、残念ながら教育現場では、イエスマンを作るための態度指導や部活動での過剰なコミットメントのほうに重きが置かれすぎていて、職員室で学力向上の話題はほとんど俎上にあがらない。

とにかく日本の教育は空気を読むことに力点をおいている。

2015/12/26付週刊東洋経済では、厚切りジェイソンことジェイソン・ダニエルソン氏が、「ここがおかしい日本のIT」というインタビュー記事の中で、日本のIT業界の停滞を「決断しているリーダーが不足している」と喝破している。そしてその原因の一例を、ご自身の4歳の娘さんが通う日本の幼稚園で、紙飛行機ですら先生のいうとおりに作らないと怒られるという「悲しい文化」に疑問を呈して示している。

つまり日本の教育は、平成27年が終わろうとしている今日でも教師が「カリスマ」で「年功序列で来たイエスマン」を作りつづけていて、それがじっさい多くの日本の企業ではフィットしてしまうのだろう。いや、ちがってほしいが。

これは、さきに企業があってそれに教育が合わせているのか、教育が現状のままだから企業の人材も変わらないのか、どちらが鶏でどちらが卵かわからないが、とにかく両者は補完的に共存してしまっているところに、日本の教育の変わらなさが表れている。

子育て中のみなさんが思われているより、学校ははるかに前近代的なのだ。

中沢 良平(小学校教師)

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