走りながら考えるは愚の骨頂。停まらなくてはいけない

2016年01月08日 07:11
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「走りながら考えろ!」という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。私自身、この言葉は耳にタコが出来るくらい聞いてきましたし、それを正しいと思って実行した時期もあります。ですが、いま「走りながら考えることは無駄」だと断言することができます。

仕事のタスクの優先順位を決めるタイムマネジメントの際には、日々変化するマーケットの状況に合わせて仕事の方向性も変化させる必要があります。そのためにはゆとりを意識しながら仕事を進めることが大切です。

タイムマネジメントは登山に例えるとわかりやすいです。山登りの途中で道に迷ったら、歩きながら考えることはできません。まず立ち止まらないといけません。静止して立ち止まり、コンパスを取り出して、自分がいる場所、目的地を再確認します。そのうえで、目的地にたどり着くための効果的な方法を見つけ出して、再び歩き出すことが最善の策です。

日常においても、忙しく働いているときに、新しいアイデアを思いつく、なんてことはそんなにはないはずです。いいアイデアが出てくるのは、ほっと一息した瞬間、コーヒーを飲んでくつろいでいる時や、お風呂に入っているときなど、気持ちが和らいでいる時だと思います。この「ゆとり」が素晴らしいパフォーマンスのためには必要なのです。

確かに行動は重要です。行動がなければ、結果は出ません。ですが、間違った方向へ行動してしまったら、その時間はムダになります。行動をする前に、何をやるのか、それは目的にかなっているのかをじっくり考えることが重要です。
 
いまビジネス経験を振り返ると、「先のことを考えなくてはいけない」「しっかりとした計画を立てなくてはいけない」と思いながらも、実際には中長期な計画はあまり立てたことがないし必要性を感じたことも少なかったように思います。むしろ、中長期の目標を綿密に立てることによって「計画倒れ」の状態になってしまっている状況をたくさん眼にしてきました。一ついえることは、先のことを考えるのではなく、目の前に集中するほうが格段に得策だということです。

計画が大事な場合もありますが、まずは見える範囲のことをしっかりやりきることにフォーカスすることをオススメします。中長期の「たら、れば」の話をしても意味が無いからです。

もし、貴方が周囲を追い抜いて独自のポジションを確立させたいなら、走りながら考えるのではなく、目の前の仕事に集中することをオススメします。眼の前の仕事をやり遂げられない人が、走りながら考えることはできないからです。

尾藤克之
経営コンサルタント

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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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