鴻海「40歳以上の雇用は守らない」は日本の教育問題

2016年02月15日 11:39

郭台銘会長の発言「40歳以下の雇用は守る」は、期せずして日本の雇用形態の問題を浮き彫りにした。

鴻海は、日本の会社においては、その企業の特化した職人芸や、空気を読むことに地道をあげてまったく実践的でない能力を研鑽してきたということをよく理解している。これだけ異文化理解している経営者は端倪すべからある人物ではないだろうか。郭台銘会長のもとでぜひ再建をしてほしい。

しかし、これは日本で教育にたずさわるすべての人間は虚心坦懐に受け止めなくてはならない。

なぜならば、”空気を読む”能力を身に付けさせることだけが学校教育の拠り所だったからだ。学力をつけるなら、圧倒的に塾産業が進んでいるし、追いつきようがない。

塾歴社会という本が話題になっている。当然”学力”だけを身に付けさせるなら圧倒的に塾が優れているし、そこには、試験のたびの序列というプレッシャーこそつきまとうが、”みんな仲良く”とか”友達が多いほうが素敵ですよ”といった個人の努力ではどうしようもない集団主義の押しつけはないので、いじめがおきる原因も少ない。

日本の公教育は、”空気を読む”という、日本人にとっては一大事を伝承するということにおいて、そのレガシーを維持してきたといってまちがいない。

われわれ教育人は、ほんとうの意味で児童生徒の将来を考えなくてはならない岐路に立っているのである。シャープの案件は、「学校で言われている通りにやっていると、こんな結末を迎えますよ」と言われているように思えていたたまれない。

中沢 良平(小学校教諭)

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