前代未聞の「不倫による議員辞職」について

2016年02月12日 22:30

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
先般から話題になっておりました「育休議員」こと宮崎謙介議員ですが、本日記者会見を開き、議員辞職をする旨を発表されました。


宮崎謙介氏が議員辞職願を提出 4月に補欠選挙見通し
http://www.asahi.com/articles/ASJ2D5Q1XJ2DUTFK00L.html

私は彼が「育休宣言」をした当初から好意的な見解を示していましたし、またほんの半月ほど前にお会いして育休や将来ビジョンについて意見交換をしたばかりでありました。

話題の「育休炎上議員」、宮崎けんすけ代議士の家族愛と長期ビジョンがハンパない
http://otokitashun.com/blog/daily/10191/

家族に対する話には普通に感銘を受けましたし、次世代のロールモデルになるのではないか?と期待を抱いたことは確かです。

彼の育休を応援した多くの有識者と同じく、非常に残念な思いですし、「見る目がない」と言われれば返す言葉もありません。

私の情報発信でご不快な思いを助長された方がいらっしゃるとすれば、そのご批判は真摯に受け止めたいと思います。

おそらく私を含めた多くの「男性議員育休擁護派」たちの今の気持ちは、社会起業家の駒崎弘樹さんが代弁してくださっている通りだと思います。

宮崎議員は嫌いになっても、男性育休は嫌いにならないでください
http://www.komazaki.net/activity/2016/02/004771.html

しかし、議員本人の不祥事と育休それ事態は本質的に別物とはいえ、世間一般的なイメージとしては容易に切り離せるものではないかもしれません。

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翻って宮崎氏の「議員辞職」という決断について見てみますと、これまで星の数ほど政治家の「不倫」という不祥事はあったものの、議員辞職まで断行した政治家はこれまでほとんど存在しません

もちろん不倫は倫理的に許される行為ではありませんが、あくまで個人間・家庭内のプライベートな問題とも言えますし、

「仕事とプライベートは別物で考えるべき」

と考える方も少なくないからです。
反面、当然のことながら

「公人たる議員は、国民の規範でなければならぬ」

という考えもあるわけで、多くの場合、次の選挙では有権者から厳しい結果をつきつけられるのですが…。

議員というのは一人ひとりが大名・一国一城の主であり、そのバッヂの重み・権力は計り知れないものがあります。

かつて不祥事を起こし所属政党を除名された上西小百合氏が、いまだに無所属で議員を継続しているように、本人が意地になれば犯罪でも侵さない限り、議員という立場を失うことはありません。

それでもこのタイミングで、素早く議員辞職するという前代未聞の決断をしたことは

「男性育休のイメージダウンを最小限に留めるため」

の、彼なりの最後の矜持だったのかもしれません。
もちろん党内・家庭内の事情が大きいのでしょうけども…。

彼の行いをかばうつもりはまったくありませんが、これから先ズルスルといつまでも子育て予備軍たちが

「育休?どうせ不倫でもするつもりだろう(笑)」

なんて揶揄される状況が続けば、ますます男性育休が取りづらくなってしまいます。

この議員辞職でいったんは不倫騒動が落ち着き、本質である男性育休の建設的な議論の方に再びスポットライトが当たることを願ってやみません。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。

twitter @otokita
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おときた 駿
東京都議会議員(北区選出)、都民ファーストの会幹事長

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