政党・会派合流に政策のズレはどこまで許容されるのか?

音喜多 駿

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日は都議会定例会最終日、討論およびすべての議案の議決が行われました。

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我々「かがやけTokyo(※会派名です)」は、
都知事や都議会議員の給与を引き上げる一連の議案にもちろん反対したため、
私が代表して討論に立ちその理由なども述べさせていただきました。

参考:都知事と都議会議員の報酬(給料)引き上げに、誰一人反対しない審議会って…
http://otokitashun.com/blog/daily/10727/

さて、各会派が討論を順次行っていく中で、
個人的なハイライトは都議会民主党。

「都議会民主党としてこの場に立つのは、今日が最後です」

という言葉を聞いた時、20年近く存続した「民主党」という看板と、
一度は政権与党にまで上り詰めた重み、そしてそこに彼らの持つプライドを強く感じ、
まったく関係がないのに一人で感極まっておりました。

「準国政」とも言われる都議会ですから、当然国政の動きと連動して、
民主党と維新の党は次の定例会から同一会派になると目されているわけで、
ここで気になるのが政策・理念の違いです。

今回、民主党が知事提出の全議案に賛成していたのに対して、
維新の党は知事・都議会議員の給与引き上げ関連の議案には反対と、
完全に採決が割れました

前回の定例会では公務員給与アップに賛成した都議会維新の党なので、
今回も民主党に同調かと思いきや、ここは(なぜか)公約を貫いたようです。

しかし維新の党の公約「身を切る改革」を貫けば貫くほど、
民主党との合流には政策的矛盾が生じますし、
有権者の期待を裏切ることにもなります。

もちろん、すべての政策・理念が一言一句合致していなければ、
政党を組んではいけないということはありません。
あくまでこれは「程度問題」です。

ですが議会の採決は、言うまでもなく非常に重たいもの。
直前まで議案の賛否が割れている状態での合流は、
果たしてどのような結果をもたらすのでしょうか…。

なんというか単純に、もうここまでくると、
こうした形での政党の合流がどこまで有権者に受け入れられるのか、
純粋な興味本位で見てみたい気持ちになっています。

もちろん政治家・議員である以上、
そんな傍観者気分ではいけないことは百も承知なのですが…。

私自身も当選時の政党から無所属へと立場は変わっているものの、
理念や政策を核としながら、政治の現実に立ち向かっていきたいものです。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。

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