オバマ大統領に広島市民の前で演説して欲しかった

2016年05月12日 19:00

オバマ大統領は、広島を訪問するが、プラハでのような、おおがかりな演説はしないという。せっかくの機会なのに、まことに、残念なことだ。

大統領当選直後のオバマ大統領は、就任の年である2009年の4月5日に、プラハのフラチャニ広場で、核兵器を使用したことがある唯一の核保有国として米国が先頭に立って核兵器のない世界の平和と安全を追求する決意を宣言し、それが評価されて、同じ年の10月にノーベル平和賞を受賞した。

そのプラハ演説に対応する任期の終わりにあっての総括を高らかに市民の前でしてくれるとしたら、日米友好のためにも、世界への反核アピールと言うことでも素晴らしい説得力があると思ったが残念なことだ。

しかし、長崎や沖縄の式典で安倍首相が特殊な政治運動家から罵声を浴びせかけられ、あるいは、長崎市長が関係のない安保法制について政府を非難するような演説をした。

それを大手メディアが非難するとどころか、安倍首相が悪いとはやし立てるような民度の低い国では、怖くて大衆の前で演説などオバマ大統領にさせられないということだ。

追悼などを目的とした式典で出席者に罵声をあびせるとか、賓客に軽くオブラートにつつんだ程度を超えた批判をすることは、単なる非礼だ。反省をした方が良い。

ただし、式典や演説を邪魔しないかたちで、反対デモをしたりするのは、健全な政治運動であって、それを批判するとか取り締まれと言うことではない。

日本人の知らない日米関係の正体 本当は七勝三敗の日米交渉史 (SB新書)
八幡 和郎
SBクリエイティブ
2016-05-07

編集部より;この原稿は八幡和郎氏のFacebook投稿にご本人が加筆、アゴラに寄稿いただました。心より御礼申し上げます。

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!
八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑