経済に人工知能(AI)をもっと使えないか --- 天野 信夫

2016年06月04日 06:00

アベノミクスは、全体的にみてそこそこうまくいっているのか、それともうまくいっていないところの方が多いのか、それともこれはただのアホノミクスなのか、素人の私には判断できません。経済の専門家の評価も分かれているので、簡単には決着つきそうもありませんが、うまくいっていれば、あんなにやるやると言っていた消費増税を断念する必要はないので、結果として日本経済は今一うまくいっていないのでしょう。一般の評価もそうだろうと思います。                                

安倍さんの後ろには名だたる経済学者がついているはずです。それでもアベノミクスはなかなかうまくいきません。今後の見通しでも学者の意見は様々です。消費増税の再延期も、学者の間で評価が割れています。要するに、経済というのはそもそも予測困難な対象なのでしょうか。

株価の予測に人工知能(AI)が活用されています。囲碁の世界では、AIが世界最強のプロ囲碁棋士に勝ちました。一手一手の碁石の置き方は何通りあるのか私には見当もつきませんが、それをAIが演算して最強の人間に勝ったわけです。以前はとてもプロには勝てなかったそうですが、AIも進歩したわけです。最近では小説まで書くそうです。

どうして囲碁と同じことが経済ではできないのでしょうか。経済の動向には人間の心理が影響を与え、そのため、経済の一手一手は囲碁よりも変数が多いのかもしれません。でも、蓄積した過去の膨大なビッグデータがあるはずです。そのデータには人間の心理も織り込まれています。AIの活用が株価の予測だけではもったいないでしょう。ビッグデータとAIを使って今後の経済の動向を予測し、最良の打つ手(政策)まで判断できないのでしょうか。

世界では経済危機がこれまで何度も起きています。人間が打つ手を間違えた結果です。人間はあまり当てにはできません。人の幸せは経済に直結しています。経済を予測し、正しい経済政策を判断してくれる人工知能(AI)の出現に期待します。中国はAI開発に3年間で1兆6800億円も投資するそうです。日本も負けているわけにはいきません。

天野 信夫 無職(元中学教師)

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