ヤッシー参戦で東京選挙区6枠目はなんとなく激戦

2016年06月08日 19:30

どうも新田です。参院選東京選挙区は、乙武さんの出馬がなくなって、このまま無風状態になるのやら、となんとなく思っていたら、定数変更で5から6に増えた首都決戦の地で維新も不戦敗というわけにはいきません。現職議員から某有名IT実業家などなど各方面になんとなく当たりに行った結果、なんとなく意外だけど、最後の最後で知名度は十分な人を引っ張ってまいりました。なんとなく田中康夫さんです。記者会見に先ほどなんとなく行ってまいりました。

田中康夫出馬会見

産経新聞が1日に特ダネがなんとなく載っていて、直後の反応は、ご本人も認めるように「田中康夫と大阪維新では、思想も信条も全然違うんじゃないか」という疑問がなんとなく…いや、当然のごとく広がったわけですが、MXテレビ・モーニングCROSSの最後の出演時にも話していた通り(ちなみに今週金曜、僕も出ます)、統治機構改革、憲法裁判所の設置、幼児期から大学までの教育無償化の3点を掲げているところで一致したとのこと。この日の会見でも「統治機構をかえ、地域主権にし、既得権益、中央集権を改める。こうした思いにおいて同じベクトルである。そのことを実感した」と話しておりました。

ただ、ヤッシーさんに維新ブランドが融合といっても、都内での組織が脆弱であることも厳然たる事実ですので、同席した馬場幹事長が「田中さんの知名度をいかしながら地に足のついた地上戦も肝要」と述べたような課題もあります。さらには、前回2013年参院選で敗れたものの、元日テレの小倉淳アナが組織ゼロから40万票を掘り起こした中には無党派・若者層が多かったとみられ、今のU30世代の知名度がどうなのか、そうした世代に関心の高い世代間格差はどう思っているのか。そして橋下さんをどう評価しているのか、気になるところです。以下会見での質疑(Q&A方式に編集)。


新田   ネットメディア「アゴラ」編集長の新田と申します。維新の候補者が東京で勝つには若い層をどこまで取り込めるかが鍵になってくるはず。保育園の問題と同じく年金等の世代間格差の問題について率直にどう思っていらっしゃるでしょうか。

田中氏   社会保障に関しては先程来、ベーシックインカムを述べておりまして、たぶん多くの方は、いま言われている社会保障が何か労使のベア交渉のような話で持続可能になどなっていないんじゃないかということだと思うんですね。ベーシックインカムは先ほど述べたアントニオ・ネグリとミルトン・フリードマンのような経済的立場がまったく違う者が述べているということが、これこそが私たち21世紀の持続的な福祉を作るキーとなります。

新田 もう1点、大阪維新といえば創業者の橋下徹さんを抜きに語れませんが、どう評価していますか?

田中氏 橋下さんはテレビ番組で会ったり、衆議院時代に幾度かお目にかかっております。先ほど馬場さんからもお話があったように、目指すところは同じ。そして目指すところが同じの隊列縦隊ではなくて、良い意味でネットワークを組んで、同じ頂を目指す。有権者の選択の幅などではなく有権者の方々に根ざしているものがより立体的に見えるようになると思っております。その点が非常に感じている点であります。


東京選挙区、第3極票の行方は

まだまだ色々と聞いてみたいことはありましたが、ここで東京選挙区の情勢をざっくり見てみましょうか。

参院選東京2016

私も3年前はここの選挙区でインサイダーとして煮え湯を飲まされた経験がございますので、その後も敗因分析含め、過去のケースをいろいろと研究しているわけですが、某党の情勢調査等の数字や周りの選挙プロの皆さんの分析、自分自身の見立てもろもろを勘案すると、現時点では蓮舫→竹谷→山添・中川が「当確クワトロ」とでもいうべき状況で、今回増えた1枠を含む残り2枠を朝日・小川・田中・松田(※50音順)が争い、杉下右京元夫人とかピンクおばさんとかは、圏外のような感じです。

都知事選と一緒で短期間に東京全エリアから集票せねばならず(60万票が目安)、やはり支援組織がそれなりにある、あるいはテレビでの露出が多い等の知名度があるに越したことはないわけですが、それもそれなりの説得性も必要と改めて思います。

注目は第3極(維新、旧みんな)支持層の行方。松田公太さんが先日、党代表の座を猪木さんに譲ったことを明らかにし、記者会見でも出馬を明言しておらず、その去就が注目されております。仮に松田さん不出馬となれば、旧みんなの党支持層が党消滅後に維新に半数近くが流れた過去の選挙データを勘案すると、理論上では、田中さんに10〜20万票程度のボーナスが入る可能性があります。ただ、長野県知事として注目された頃のリアルタイムの記憶が薄い、若い無党派層への訴求力については改めて確認したいところです。

意外なのは、仮にそのシナリオになると、むしろ、一頃「自民2人目は当確」と、週刊誌等でなんとなく言われた時期もありましたが、自民組織票は中川陣営にベタ貼りですので、朝日さんは乙武さんと一緒で票の大半を自力で開拓せねばならず、「朝日は伸び悩み、組織のある小川、知名度のある田中が滑り込む」(某ブロガー議員ではない野党地方議員さん)といった展開もあり得ます。この5〜6枠は各陣営が強み弱みを兼ね備えた状況で、激しい戦いになりそうです。それはなんとなくではなくて確信します。

まあ、来週明けにはメンバーも固まるでしょうから、新しい数字をみてみたいところですね。最後に告知ついでに、今回から選挙ドットコムさんとのデータ連携もやります。

選挙ドットコムバナー

>2016年 第24回参議院議員選挙 東京都選挙区紹介

更新が追いついていないようですが、選挙中こんな感じでリンク貼りますんで、よろしくお願いします。そのほか政治・参院選関連ではいろいろと書いておりますが。。。

やばい、京都補選の記事で馬場さんあたりから怒られそうな嫌な予感がなんとなくあったけど(苦笑)、杞憂でした。もう2週間切りましたね。これから取材に歩くこともありますので、各党の皆様よろしくお願いします。ではでは。

※(追記;9日1:30)30代の家内から「なんで “なんとなく” なのか?」と言われたので、若い世代向けに補足しておくと、田中康夫さんの小説家としてのデビュー作で、100万部を超える大ベストセラー「なんとなく、クリスタル」(1980年)にちなんだものでした。あ〜、こんな説明をしないとならんとは、自分も年とったと思います。はい。

新田 哲史
アゴラ編集長/ソーシャルアナリスト
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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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