GEPR更新=英国EU離脱の影響(7月12日)

アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPRはサイトを更新しました。

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今週のアップデート

1)英国のEU離脱、エネルギー・気候変動対策にどのような影響を与えるのか

英国のEU離脱について、さまざまな問題が浮上しています。元経産官僚、前ジェトロ(日本貿易振興機構)ロンドン事務所長の東大教授の有馬純さんの文章です。不透明なところは多いものの、貴重な情報です。提携する国際環境経済研究所(IEEI)の転載です。

2)原子力規制委、訴訟対応で解説書

原子力規制委員会が訴訟対応で、解説書をつくりました。頻発する反原発派の訴訟に応じ、裁判所への説明を容易にするためのもののようです。しかし、こうしたことをする前に、法的にあいまいな数々の行政措置を是正するべきでしょう。アゴラ・GEPRの編集者である石井孝明の解説です。

今週のリンク

1)英国のEU離脱が変える原子力政策

山本隆三常葉大学教授の論考。国際環境経済研究所(IEEI)6月29日公開。原子力の建設で、厳しすぎるEUの基準から外れる可能性、ビジネスの不透明性の両面の問題が出ているという指摘です。

2)実用発電用原子炉に係る新規制基準の考え方について 

原子力規制委員会6月29日公開。新規制基準の考え方を整理し、一般の人に解説したもの。ただし訴訟対策と、同規制委は認めています。

3)エネルギーと大気汚染

IEA(国際エネルギー機関)6月27日公表。大気汚染とエネルギー開発をめぐる特別リポート。大気汚染の死亡は年650万人いて、対策がなければ増え続けるという。近日要旨をGEPRに掲載します。

4)大気汚染による死亡、エネ政策変更なければ増加続く=IEA 

ロイター通信6月27日記事。上記IEAのリポートの要約。エネルギー政策では小額の投資で、状況は変えられるとリポートは訴えています。

5)鹿児島知事に三反園氏 「原発いったん停止し再検査を」

朝日新聞7月10日記事。鹿児島県知事に、元テレビ朝日記者の三反園訓氏が当選しました。三反園氏は、川内原発の稼働に懐疑的な立場で、再検査を訴えて当選しました。今後の動向が注目されます。