後期高齢者の立候補には認知症チェックを ―運転免許制度の活用―

2016年07月20日 06:00

東京都知事の選挙戦に関して、某候補者の認知症疑惑でSNSが騒がしい。某候補者陣営も疑惑を否定したければ、都立病院などで精密検査をして、結果を公表すればいいのに…と個人的には思っているが、そういう予定はなさそうである。また、メジャー選挙で認知症が話題になるのは初めてだが、地方議員を含めると既に相当な数が存在するだろうし、今後はますます深刻になる…と思うのも私だけではあるまい。

現在、運転免許証期間の満了日に75才以上のドライバーは、認知症チェック(講習予備検査)が義務になっている。約30分の検査で、「記憶力・判断力が低くなっている方」「少し低くなっている方」「心配のない方」の3つに判定される。各種の選挙の立候補にあたって、任期満了日に75才以上の候補者は、認知症チェックを義務付けて「記憶力・判断力に心配のない方」である証明書を提出することを義務付けてはどうだろうか。高齢化の進む一方の日本では、早いところ「運転すらヤバい高齢者」の被選挙権を制限しておかないと、近い将来の政治的混乱やら行政コストの増大は避けられない。検査機関そのものは既に日本中に存在するのだから、追加コストもさほどかからないだろう。

「身を切る改革」と称して「議員給与カット」などを訴える政治家は多いが、「認知症チェック義務化」の方が、実は若手~中堅政治家のチャンスを増やし、日本の政界に風穴を開けるような気がしてならない。

 

フリーランス麻酔科医

1966年生まれ。フリーランス麻酔科医。某国立大学を卒業。米国留学、医大講師を経て、2007年より「特定の職場を持たないフリーランス医師」に転身。本業の傍ら、2012年から、「ドクターX~外科医・大門未知子~」「医師たちの恋愛事情」など医療ドラマの制作協力に携わる。近著に「フリーランス女医が教える 「名医」と「迷医」の見分け方」。

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筒井 冨美
フリーランス麻酔科医、医学博士

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