【防災の日】障害者の晒される避難リスクとは⁉️

防災グッズ

昨日は防災の日でした。

ALS患者になって以来、自分の防災対策は万全とは言えません。籠城戦なら、食料や薬のストックはありますが、避難ということになったらかなり大変です。まず、私以前に2人の子供たちの安全を確保しないといけません。そして、マンションのエレベーターが止まったとしたら、車椅子合わせて100㎏以上の私を階段で担ぎ降ろすしかありません。少なくとも、男手3人は必要です。

一応、警察の見回り訪問の際に、車椅子で自分で動けないものが住んでいることは伝えていますが、緊急時のことまでは相談出来ていません。改めて考えると、大きなリスクに晒されていることが分かります。

ところで、「緊急避難」という言葉をご存知でしょうか?
刑法37条1項本文に以下のように規定されています。

人や物から生じた現在の危難に対して、自己または第三者の権利や利益(生命、身体、自由、または財産など)を守るため、他の手段が無いためにやむを得ず他人やその財産に危害を加えたとしても、やむを得ずに生じさせてしまった損害よりも避けようとした損害の方が大きい場合には犯罪とはならない(違法性が阻却される)。

私は法律家ではないので、判例などの詳細は分かりませんが、私を避難させる為に3人必要で、もし避難の途中でこのままでは3人の命も危ない状況になったら、法的にも、私を置き去りにすることは許されるのかもしれません。もちろん、一緒に死んでくれとは思いませんが。怖いですね。

皆様はどうやってリスクヘッジしているのでしょう?まだまだ勉強が必要です。

株式会社まんまる笑店
代表取締役社長 恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年9月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。