世界の超大国であるアメリカのリーダーを決める大統領選挙が佳境に入っています。日曜日に行われた第2回テレビ討論会では、10年前のトランプの女性蔑視とも受け止められる会話が暴露され、このことでヒラリーに非難されることになりました。それに対して、トランプは、ちょっとした男同士のプライベートな雑談だったとしながらも、清く謝罪しました。以下は、その場面での英語です。

“That was locker room talk. I’m not proud of it. I am a person who has great respect for people, for my family, for the people of this country. And certainly I’m not proud of it, but that was something that happened.”

(これは男同士のちょっとしたバカ話なんだよ……。わかってほしい。でも、こんな発言をしたことを、いいことだとはもちろん思ってないよ。僕はアメリカ国民を尊重している。そして、私の家族も。だから、男同士のバカ話だったとはいえ、ちょっと恥ずかしい発言をしてしまったことは認めるよ。ごめんなさい。)

そして、トランプは、次のようにヒラリーに反論しました。

“If you look at Bill Clinton, far worse, mine are words, his was action. This is what he has done to women. There’s never been anybody in the history of politics in this nation that’s been so abusive to women, so you can say any way you want to say it, but Bill Clinton was abusive to women.”

(でも、ヒラリーさん、ここはひとつあなたの夫のこと、夫が「したこと」を思い出してもらえませんか? 私はちょっとだけ口を滑らせてしまいました。そして、プライベートな会話が、こんなふうに悪意を持った人間に暴露されてしまった。でも、あなたの夫のビル・クリントンは、実際に行動を起こしたのですよ。あなたが私の発言をどう言おうとかまいませんが、あなたの一見まじめな夫は、実際に、女性たちを辱めた。侮辱したんです。合衆国の政治の歴史の中で、あなたの夫ほど女性を弄び慰みものにした人間はいません! ビル・クリントンは実際にやりまくったんですよ。僕の場合は言葉だけだ。)

やはり、政治の世界のトップ・オブ・トップを決める討論会だけあって、非常に見応えがありますね。ぜひ、声に出して読んでみましょう。

今日の「声に出して読みたい英語」でした。それはでは、また、明日♬

週刊金融日記 第235号 トランプ大統領候補が大炎上の”Locker Room Talk”で教えてくれたこと